青山周平(40=伊勢崎)
全国ランクS級1位
SG18冠の現役最強レーサー。昨年は2度のSG戦を制覇して、自己最多となる年間98勝をマーク。8度のグレード戦を含む16度の優勝を飾った。今年1月の伊勢崎シルクカップでは、史上初の同一GI戦5連覇&歴代最多となるGI戦29度目の優勝を達成。25年度前期適用ランクでは、2期ぶり(10度目)に全国ランクS級1位を奪い返した。V候補の筆頭として、SG連続優勝と大会2連覇へ突き進む。
鈴木圭一郎(30=浜松)
全国ランクS級2位
業界最速のスピードを誇る天才レーサー。昨年4月に、前人未到となる18連勝の新記録を樹立。10月31日には夢の年間100勝(出走125回)に到達。最終的には114まで勝ち星を伸ばした。昨年末のスーパースター王座決定戦を制して、24年のMVP&賞金王にも輝いた。常に努力を惜しまず進化を続けている。SG通算16度目の制覇へ、宿命の対決となる青山とのデッドヒートを演じる。
黒川京介(26=川口)
全国ランクS級3位
将来のオートレース界を担う若手代表格。地元開催となった昨年11月の日本選手権で、青山周平との直接対決を制して念願のSG初制覇を果たした。24年は、黒川にとって飛躍の1年となった。今年3月5日には自身初となる10連勝を達成。ポスト青山、鈴木の第一候補として期待度は高い。全国屈指のダッシュ力と快速を武器に、地元のエースとして6日間を戦い抜く。
中村雅人(44=川口)
全国ランクS級4位
全国屈指のレース巧者として、選手間でも評価が高い。これまで、数多くの名勝負を刻んできた。混戦を突破するテクニックは天下一品。16年のオートレースグランプリでSGグランドスラムを達成。それ以来、SGの優勝から遠ざかっている。今年2月の全日本選抜3日目に落車(他落)したダメージが心配される。完全復活を待ち望む多くのファンの前で、健在ぶりをアピールできるか。
佐藤摩弥(32=川口)
全国ランクS級9位
「サトマヤ」の愛称で人気を集める女子NO.1レーサー。昨年は5度のうち4度のSG戦で優出。自身3度目のスーパースター王座決定戦にも進出するなど、充実したシーズンとなった。今年2月の全日本選抜でも優出(4着)を果たし、SG優勝戦の常連として欠かせない存在になっている。オールスターでは、2年連続で優勝戦2着と惜敗している。三度目の正直なるか。女子初となるSG制覇に期待感は高まる。
佐藤励(25=川口)
全国ランクS級11位
将来を嘱望される若手スター候補。22年の山陽GII若獅子杯争奪戦では、デビュー最速グレードレース優勝記録を更新。これまで3度のグレード戦を制している。今年はSG初優出を第一目標に掲げる。先月の川口GI開設記念グランプリレース準決勝戦で、脅威の試走3秒20をマーク。まだ粗削りな部分もあるが、スケールの大きい新戦力にブレイクの予感がする。
永井大介(48=川口)
全国ランクS級12位
SG15冠のダブルグランドスラマー。船橋所属時代から、さまざまな分野で業界をリード。常にトップクラスの座を守り続けてきた。全盛期の迫力はないが、ベテランの域に達してもスピード比べなら若手選手に負けていない。華麗なライディングホームを駆使して、高速戦にも柔軟に対応している。タレント軍団「華の25期」の代表格として、プライドを胸に堂々と立ち向かう。
若井友和(51=川口)
全国ランクS級14位
大崩れしない堅実なイン走法が持ち味。選手会埼玉支部長としても業界の発展に大きく貢献。長年にわたり、川口地区のリーダーとしてけん引してきた。04年のオートレースグランプリで、25期では最初のSGタイトルホルダーに輝いた。昨年末のSSトライアル戦に最年長として出場するなど、近況も安定した走りで存在感を示している。全力投球で地元ファンを沸かせる。
森且行(51=川口)
全国ランクS級16位
96年に人気アイドルグループを脱退してオートレーサーに転身。これまで、業界の広告塔としても大きく貢献してきた。20年の日本選手権で、苦節24年目にして夢のSGタイトルを獲得。しかし、翌年1月のレース中に落車負傷。23年4月に戦線復帰を果たした。今年2月のSG全日本選抜では、準決勝戦3着と復調気配を見せた。苦難を乗り越えたスターは、ファン投票1位の重圧を背にして不屈の精神でステージに立つ。
高橋貢(53=伊勢崎)
全国ランクS級13位
SG21冠など輝かしい実績を残してきた、オートレース界のレジェンド。昨年2月2日には、歴代単独トップとなる通算1637勝をマーク。前人未到の大記録を樹立した。若手選手の台頭が著しい中で、モチベーションを保って一線級で戦い続けている。勝負どころを見極める、芸術的なハンドルさばきは健在。数々のドラマを演出してきた「絶対王者」は、豊富な経験を生かして決戦に挑む。
鈴木宏和(38=浜松)
全国ランクS級6位
軽量を生かした全国トップ級のスタート力が最大の武器。昨年12月の飯塚GI開設記念レースで、念願のグレード初制覇。年末のスーパースター王座決定戦を含めて、24年は4度のSG戦で優出を果たした。今年2月の全日本選抜では優勝戦2着と惜敗。念願のSG初タイトルに、あと1歩のところまで迫った。課題となる後半のスタミナも改善してきた。機動力を生かして一気に頂点を目指す。
金子大輔(45=浜松)
全国ランクS級8位
29期を代表する実力派として、安定した成績を残している。昨年の全日本選抜では、9年ぶり3度目となるSG優勝の栄冠を勝ち取った。大会2連覇を狙った2月のSG全日本選抜でも、優勝戦3着と役割を十分に果たした。今年1月の浜松GIIウィナーズカップと山陽GIスピード王決定戦を制すなど、近況も高い水準の戦力をキープ。課題のスタート力を強化して、上位争いに食い込んでくる。
佐藤貴也(40=浜松)
全国ランクS級10位
度胸満点の走りで人気を集める、全国屈指のインファイター。18年のオールスターでSG初制覇を飾っている。サービス精神旺盛で、レース前に勝利を誓う「ベットオンミー」のフレーズは有名。常にベストを尽くすレーススタイルで、ファンから支持を得ている。強気な性格で、どんな相手に対しても真っ向勝負を挑む。一戦必勝の精神で夢の祭典を盛り上げる。
荒尾聡(43=飯塚)
全国ランクS級5位
SG5冠を誇る西日本地区のエース格。ここ一番の勝負強さに定評あり、全国屈指の雨巧者としても実績を残している。昨年は、全日本選抜と日本選手権でSG優出(いずれも6着)を果たした。それでも、ポテンシャルを考えると不本意な結果となった。今期は、4期ぶり14度目の飯塚地区1位にカムバック。新たな目標に向かって、今年こそ本来の実力を発揮する。
有吉辰也(49=飯塚)
全国ランクS級7位
全体的なバランスが取れていて総合力は高い。中堅世代に差しかかって、さらに安定感は増している。「華の25期」の中でも養成所時代から天才と称され、過去に3度のSG戦を制覇。昨年末のスーパースター王座決定戦に進出。今年2月の全日本選抜でも優出を果たすなど、常に上位争いに参加している。西日本地区の代表格として、平常心で準備を進める。
松尾啓史(46=山陽)
全国ランクS級26位
山陽地区を代表するレース巧者として、常にS級上位ランクに定着。追い上げ型のタイプで、展開の読みと自在性あるハンドルワークは一級品。昨年は低迷していて、1度もSGの優出を果たせなかった。まずは、スタートを安定させることが最大のポイント。機力が折り合えばトップクラスの戦力が見込める。マシンのパワーアップを図り上位進出を狙う。