【報知提供】完全に嗅覚を取り戻している伊藤信夫

浜松

昨年のオートレースグランプリを制覇。実に自身13年ぶりとなるSGタイトルを獲得した伊藤信夫。
2020年は復権イヤーとなったが、2021年はさらなる高みへと到達しそうな予感だ。
予選3戦も1、2、2着。大きく崩れることなくオール連対でしっかりとまとめて見せた。
「3日目は走路温度が上がって滑っちゃいましたね。開けられる感じではなかったですね。いいエンジン音は出ていたんですけれどね。このままではSGの準決勝、優勝戦と勝ち進んでいけるとは思えないので、もうひと整備が必要かなと思っています。うまく方向性を探し出して、そこを追っていけば、もっと良くなると思います」
方向性を探す―。
現在の伊藤はその嗅覚を完全に取り戻している。それが長いスパンの不振から脱出し、再び超一流の領域まで返り咲いた大きな要因となっている。
「それは本当に言えますね。最近は感性が当たって、思いついた調整が正解を出せるケースが増えてきましたからね。今回も最後まで手を動かしてみます。もしも、だめだったとしてもすべてを失ってしまうわけじゃないですからね。年齢を重ねてそういう心境になることができたことも今の充実につながっているんじゃないですかね。準決勝戦も気温が高くなりそうですが、何とか間に合わせて結果に結びつけたいです。エンジンのベースは本当に高くて、信頼できる状態が続いているんですからね!」

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