青山 周平(40=伊勢崎)
全国ランクS級1位
SG18冠を誇る現役最強レーサー。昨年は2度のSG戦を制し、自己最多となる年間98勝をマーク。4月6日には、高橋貢の持つデビュー最短記録を更新して通算100Vに到達。8度のグレード戦を含む16度の優勝を飾った。業界のトップとして、多くのファンから絶大な信頼を得ている。GI戦30度の優勝は歴代単独トップ。ホームバンクのSG戦をノンストップで駆け抜ける。
鈴木 圭一郎(30=浜松)
全国ランクS級2位
業界最速クラスのスピードを誇る天才レーサー。昨年4月に、前人未到となる18連勝の新記録を樹立。10月31日には夢の年間100勝(出走125回)に到達。最終的には114まで勝ち星を伸ばした。昨年末のスーパースター王座決定戦を制して、24年のMVP&賞金王にも輝いた。残すSGタイトルはオートレースグランプリのみ。本来の姿を取り戻してSGグランドスラム達成に挑む。
黒川 京介(27=川口)
全国ランクS級3位
将来のオートレース界を担う若手代表格。地元開催となった昨年11月の日本選手権で、宿敵の青山周平との直接対決を制してSG初制覇を果たした。今年3月5日には自身初となる10連勝を達成。近況もハイアベレージを残している。青山、鈴木の後継者としてスポットライトを浴びる。全国屈指のダッシュ力と快速を武器にして、新時代の川口地区エースが2度目の栄冠にチャレンジする。
中村 雅人(44=川口)
全国ランクS級4位
全国屈指のレース巧者として、選手間でも評価が高い。これまで、数多くの名勝負を刻んできた。混戦を突破するテクニックは誰もが認める。16年のオートレースグランプリでSGグランドスラムを達成。それ以来、SGの優勝から遠ざかっている。年末のSSトライアル戦には、18年大会連続でエントリーされている。完全復活を待ち望むファンの前で健在ぶりをアピールできるのか。
荒尾 聡(44=飯塚)
全国ランクS級5位
SG5冠を誇る西日本地区のエース。ここ一番の勝負強さに定評あり、全国屈指の雨巧者としても実績を残してきた。年末のSSトライアル戦には、21大会連続で出場している。昨年は2度のSG戦で優出を果たしたが、ポテンシャルを考えると不本意なシーズンとなった。気持ちをリセットして反撃を開始する。
鈴木 宏和(38=浜松)
全国ランクS級6位
前回大会は優勝戦3着。軽量を生かした全国トップ級のスタート力が最大の武器。昨年12月の飯塚GI開設記念レースでグレード初制覇。年末のスーパースター王座決定戦を含めて、24年は4度のSG戦で優出を果たした。今年2月の全日本選抜では優勝戦2着と惜敗。課題となる後半のスタミナも改善してきた。すでに頂点を狙える位置に付けている。機動力を発揮して本番では躍動する。
金子 大輔(45=浜松)
全国ランクS級8位
29期を代表する実力派レーサー。混戦の突破力に定評があり、先行逃げ切りが主流の現代オートでは貴重な存在。昨年の全日本選抜では、9年ぶり3度目となるSG優勝の栄冠を勝ち取った。大会2連覇を狙った2月のSG全日本選抜でも、優勝戦3着と役割を十分に果たした。今年も2度のグレード戦を制すなど、高い水準の戦力をキープ。課題のスタート力を強化して上位争いに浮上する。
佐藤 摩弥(33=川口)
全国ランクS級9位
「サトマヤ」の愛称で人気を集める女子NO.1レーサー。昨年は5度のうち4度のSG戦で優出。特にオールスターでは、2大会連続で優勝戦2着と大健闘。自身3度目のスーパースター王座決定戦にも進出するなど、充実したシーズンとなった。今年2月の全日本選抜でも優出(4着)を果たすなど、SG優勝戦の常連として欠かせない存在になっている。夢の女子初となるSG制覇に向けて女王の挑戦は続く。
佐藤 励(25=川口)
全国ランクS級11位
次世代のスター候補として、周囲からの期待度は高い。今年4月の地元オールスターで待望のSG初制覇(史上初となるSG初優出で6連勝パーフェクトVの快挙)。一気に頂点へ駆け上がった。まだ粗削りな部分もあるが、スケールの大きい新戦力に可能性を感じる。新たな決意を胸に、ストイックかつ大胆に前進を続ける。
永井 大介(48=川口)
全国ランクS級12位
SG15冠のダブルグランドスラマー。船橋所属時代から、さまざまな分野で業界をリード。常にトップクラスの座を守り続けてきた。華麗なライディングホームを駆使して、高速戦にも柔軟に対応している。全盛期の迫力はないが、ベテランの域に達してもスピード比べなら負けていない。タレント軍団「華の25期」の代表格として、プライドを胸に堂々と戦い抜く。
高橋 貢(54=伊勢崎)
全国ランクS級13位
SG21冠など輝かしい実績を残し、数々のドラマを演出してきたオートレース界のレジェンド。昨年2月2日には、歴代単独トップとなる通算1637勝の大記録を樹立。若手選手の台頭が著しい中で、モチベーションを保って一線級で戦い続けている。勝負どころを見極める芸術的なハンドルさばきは健在。絶対王者は豊富な経験を生かして、地元バンクの決戦に立ち向かう。
若井 友和(51=川口)
全国ランクS級14位
大崩れしない堅実なイン走法が持ち味。04年のオートレースグランプリで、25期では最初のSGタイトルホルダーに輝いた。昨年末のSSトライアル戦に最年長として出場するなど、近況も安定した走りで存在感を示している。常に全力投球で見せ場を作る。
森 且行(51=川口)
全国ランクS級16位
96年に人気アイドルグループを脱退してオートレーサーに転身。これまで、業界の広告塔としても大きく貢献してきた。20年の日本選手権で、苦節24年目にして夢のSGタイトルを獲得。しかし、翌年1月のレース中に落車負傷。23年4月に戦線復帰を果たした。今年2月のSG全日本選抜では、準決勝戦3着と復調気配を見せた。苦難を乗り越えたスターは不屈の精神でステージに立つ。
篠原 睦(48=飯塚)
全国ランクS級18位
木村武之、田中茂、久門徹のSGタイトルホルダーを生み出した26期生の中でも、トップクラスの実力を誇る。雨走路の戦いとなった21年のオートレースグランプリで、涙のSG初制覇を飾った。22年には、史上29人目の通算1000勝を達成している。飯塚地区を代表する有吉辰也は、落車事故の影響で今大会に出場できない。けがで欠場となった先輩の分まで、全力を尽くして責任を果たす。
早川 清太郎(43=伊勢崎)
全国ランクS級20位
伊勢崎地区を代表する人気レーサー。GI戦は通算10度の優勝経験がある。SGでは優勝戦2着が5度(全て優勝は青山周平)と、あと1歩のところで涙をのんできた。近況は苦戦が続いており、持ち味の攻撃力を発揮できていない。「銀メダル」ではなく目指すのは頂点のみ。無冠の帝王を返上できるか。悲願のSG初制覇へ、地元ファンの前で完全燃焼する。
松尾 啓史(46=山陽)
全国ランクS級26位
山陽地区を代表するレース巧者として、常にS級上位ランクに定着している。追い上げ型のタイプで、展開の読みと自在性あるハンドルワークは一級品。昨年は低迷していて、1度もSGの優出を果たせなかった。まずは、スタートを安定させることが最大のポイント。機力が折り合えば、トップクラスの戦力が見込める。マシンのパワーアップを図り、冷静な立ち回りで上位進出を狙う。
伊藤 信夫(52=浜松)
全国ランクS級27位
平成の前半頃をピークに、浜松不動のエースとして活躍した名レーサー。99年のSGオートレースグランプリ優勝戦でマークした、驚異の上がり3秒284の日本レコードタイム記録は現在も破られていない。今年2月のSG全日本選抜でも優出(5着)を果たすなど、遠州のベテランは存在感をアピールしている。豊富な経験値を生かして、真剣勝負で全てのレースに取り組む。