青山周平(40=伊勢崎)
31期生。12大会連続12度目の出場。SG第43回オールスター・オートレース、SG第28回オートレースグランプリ優勝。SGI7冠の現役最強レーサー。昨年は、SS王座決定戦を含めて3つのSGタイトルを獲得。年間最多勝利の新記録となる97勝をマークして、23年のMVPと賞金王に輝いた。今年4月6日には、高橋貢の持つデビュー最速記録を更新して通算100度目の優勝を飾った。圧倒的なパワーで、多くのファンから絶大な信頼を得ている。大会2連覇&24年3つ目のSG制覇に向けて全開モードに入る。
黒川京介(26=川口)
33期生。2大会連続3度目の出場。SG第56回日本選手権オートレース優勝。将来のオートレース界を担う若手代表格。世代交代が加速する中で、ポスト青山周平、鈴木圭一郎の最有力候補に挙げられる。全国屈指の快速とダッシュ力が武器。地元開催となった今年11月の日本選手権で、念願のSG初制覇を果たした。SS王座決定戦は21年に2着、23年は3着(いずれも優勝は青山)と惜敗している。3度目の正直なるか。「2強」に対して存在感をアピールする。
金子大輔(43=浜松)
29期生。2大会連続15度目の出場。SG第37回全日本選抜オートレース優勝。29期を代表する実力派として、現ランクでは鈴木圭一郎、青山周平に続くS級3位にランクインした。混戦の突破力に定評があり、先行逃げ切りが主流の現代オートでは貴重な存在。2月の全日本選抜では「2強」を破って、9年ぶり3度目のSG優勝を勝ち取った。近況は好調時の迫力を欠いているが、それでも高い水準の戦力をキープ。課題のスタート力を強化して、今年2度目のSG制覇を目指す。
鈴木圭一郎(30=浜松)
32期生。10大会連続10度目の出場。全国NO.1のスピードを誇る天才レーサー。世界中の注目を集める、メジャーリーグの大谷翔平選手とは同学年。今年4月のSGオールスター・オートレース準決勝戦で、前人未到の18連勝を達成。10月31日には、夢の年間100勝(出走125回)に到達した。常に努力を惜しまず、冷静な立ち回りで進化を続けている。2大会ぶりのシリーズ奪還と、今年初のSG制覇に向けて最終調整に入る。
荒尾聡(43=飯塚)
27期生。21大会連続21度目の出場。西日本地区を代表するエース格。ここ一番の勝負強さに定評あり、全国屈指の雨巧者としても知られている。SSトライアル戦の連続出場&最多出場回数が、その実力を証明している。これまで、数多くのドラマを演出してきた。今年は2度SG戦で優出しているが、本来の能力からすると物足りなさを感じる。気持ちをリセットして、年末の最終決戦で反撃する。
松尾啓史(46=山陽)
26期生。3大会連続12度目の出場。山陽地区を代表する看板レーサー。追い上げ型のタイプで、コーナーワークを生かした自在性あるレース運びは一級品だ。22年のSS王座決定戦では、底力を見せて3着に入線した。それ以降は低迷していて、昨年から今年までSGの優出を果たせていない。機力が折り合えば、上位クラスの戦力が見込める存在。整備でマシンのパワーアップを図り、上位進出を狙ってくる。
鈴木宏和(37=浜松)
32期生。2大会連続2度目の出場。軽量を生かした全国トップ級のスタート力が最大の武器。今年は3度SG戦で優出するなど、記念戦線でも優勝戦の常連として頭角を現している。課題は濡走路の克服と後半のスタミナになる。持ち味の機動力を生かして、一気に頂点へ駆け上がるかもしれない。
有吉辰也(48=飯塚)
25期生。5大会連続11度目の出場。全体的なバランスが取れていて総合力が高い。今年2月の全日本選抜と4月のオールスター・オートレースでSG優勝戦3着に入るなど、中堅世代に差しかかって安定感は増している。「華の25期」の中でも養成所時代から天才と称され、過去に3度SG戦を制覇。落車事故による大きなけがを乗り越えて、24年度後期適用ランクでは3期連続5度目の飯塚地区1位に輝いた。決戦を前に平常心で準備を進める。
佐藤摩弥(32=川口)
31期生。2大会連続5度目の出場。女子NO.1レーサー。「サトマヤ」の愛称で多くのファンから慕われ、今では全国屈指のトップレーサーにまで成長した。今年はSG戦で3度優出を果たし、4月のSGオールスター・オートレースでは優勝した同期の青山周平との接戦の末に惜敗。歴史的快挙にあと1歩のところまで迫った。オールスター・オートレースは2大会連続で優勝戦2着と大健闘。女子選手初となる、夢のSG制覇に向けて女王の挑戦は続く。
中村杏亮(29=飯塚)
33期生。初出場。売り出し中の黒川京介と同期のS級選手。過去に、3度グレード戦を制している。好不調の波は激しいが、マシンが折り合った時の破壊力は迫力満点。今年は4月のオールスター・オートレース、11月の日本選手権と2度SGで優出。日本選手権の優勝戦では掲示板(3着)に載り、待望のSSトライアル戦の初出場を決めた。幼い頃からの憧れだった大舞台で本領を発揮する。
中村雅人(43=川口)
28期生。18大会連続18度目の出場。全国屈指のレース巧者として、選手間でも評価が高い。自在性あるハンドルワークは天下一品。これまで数多くの名勝負を刻んできた。SS王座決定戦は、過去に2度の優勝を誇る。グランドスラムを達成した16年のオートレースグランプリ以来、SGタイトルから遠ざかっているが、完全復活を待ち望むファンも多い。ストイックかつクレバーに静かなる闘志を燃やす。
長田稚也(24=飯塚)
34期生。2大会連続2度目の出場。将来のエース候補として期待される、西日本地区の若手有望株。山陽所属の長田恭徳選手は実兄。力強く先行車を突破するスタイルで、着実に成長している。今年は4月のオールスター・オートレースと11月の日本選手権でSG優出を果たし、2年連続でSSトライアル戦の出場権をゲットした。24歳の新戦力は、無限の可能性を感じさせる存在。新たなステージに向けてチャレンジが始まる。
若井友和(50=川口)
25期生。3大会ぶり9度目の出場。SSトライアル戦に出場する16名の中では最年長。大崩れしないイン走法で見せ場を作る。04年のオートレースグランプリで、25期では最初のSGタイトルホルダーに輝いた。24年度後期適用ランクで、4期ぶり17度目の川口地区1位にランクイン。常に全力投球でスタンドを沸かせる。
加賀谷建明(46=川口)
27期生。2大会ぶり3度目の出場。アクセル全開のダイナミックな走法が魅力。特に、雨走路になるとパワーが倍増する。22年11月の飯塚GI開設記念レースでは、涙のGI初制覇を成し遂げて場内は感動に包まれた。今年3月の山陽特別GIプレミアムカップで優出3着(雨走路)して、SSトライアル戦の出場権を獲得した。5日間の地元開催を全力プレーで駆け抜ける。
佐藤貴也(39=浜松)
29期生。2大会連続9度目の出場。全国屈指のインファイター。18年のオールスター・オートレースでSG初制覇。SSトライアル戦は出場8度のうち6度、決定戦に駒を進めている。サービス精神旺盛で、レース前に勝利を誓う「ベットオンミー」のフレーズは有名。多くのファンから支持を得ている。強気な性格で、どんな相手に対しても真っ向勝負を挑むスタイル。一戦必勝の精神でレースを盛り上げる。
木村武之(47=浜松)
26期生。2大会ぶり16度目の出場。26期を代表するトップレーサー。長年にわたりS級上位クラスを継続して、スター街道を歩んできた。これまでSG3冠、GI17冠、GII12冠のV実績を誇る。21年には、史上26人目となる通算1000勝を達成。キャリア面は申し分ない。自在性あるハンドルさばきが持ち味で、勝負どころを知り尽くしているベテランが、快速を生かして高速バトルに挑む。