【報知提供】地元に戻りエンジンが仕上がった中村杏亮、「雨は気合い！」で初のSG獲りへ

今回は未遂に終わった。
でも、V戦では必ず遂行する。

「準決勝は負けましたが、優勝戦で自分が絶対に連勝を止めますよ！」

そう痛快に吠えたのは地元飯塚のヤングガン、中村杏亮である。
準決勝戦12Rでは早めに先頭へと競り出る願ってもない展開メイクに大成功したが、追って来た鈴木圭一郎に逆転され、連勝記録を塗り替え続ける鈴木に屈した。

「もうタイヤが滑ってヒヤヒヤでしたよ～！でも、優勝戦に乗ることができて本当に良かったです！エンジンは絶対にいいです！
ずっといろいろやり続けてきましたからね。
自分はやっぱり飯塚なんですよ。
最近は遠征が多かったですが、地元に戻ってやっとエンジンが仕上がってくれましたね！」

とにかく中村は快活だ。
常に前向きで、取材時も次々とヒットコメントを連発してくれる。
物おじしない性格は、先輩たちにもかわいがられている。

「タカヤさん（佐藤）とか、ヒロカズさん（鈴木）とか、本当にやさしいし、いつも自分をいじってくれます。そういう先輩たちのお陰で職場が本当に楽しすぎます！もう、幸せですよ！特にSGはたまらんです。タカヤさんとか腕のある選手と練習からガチンコにやれるんで、その効果で自分の実力も上がったことは間違いないですね」

先輩たちとも気さくにじゃれ合えるタフなメンタルは、間違いなくこの世界では大きなコマンドとなる。

佐藤貴也は「彼はいいですね！自分はむしろ後輩が対等な目線で付き合ってくれるぐらいの方が付き合いやすいんですが、彼は師匠の久門徹さんともしっかりいい関係を築いている。飯塚は上下関係がしっかりしていますが、厳しいところでもユルユルのところでもうまく人間関係をこなしているんですから大したものです」

エネルギッシュでポジティブな筑豊ボーイは決戦を目の前にしても吠え続けた。

「雨は気合です！絶対に気合なんですよ！自分は気合ありまくりですからね！（存じています）
今大会は優勝だけを狙って入ってきました！
圭一郎さんの記録は自分が止める！
そして、地元で初めてのSGを獲る！
あそこのおじさんたちにはジャマはさせませんよ～（笑顔満点で佐藤貴也と鈴木宏和の方を見ながら）」