【報知提供】下回り整備でエンジン上昇の青山周平、優勝戦1枠から鈴木圭一郎の連勝記録ストップ狙う

飯塚

「間に合ったんでしょうかね~」

究極のチャンピオンは納得し切った表情でそう言った。
準決勝戦11Rを青山周平が押し切った。
4枠から毎度おなじみのトップスタートを決めると、
後続7マシーンを容赦なく後方へと追いやった。
予選4ラウンドでは初日3着、4日目2着と2度敗戦した。
大会中に1度ならぬ、2度も敗北するのは無双のNO1にとってはレアケースである。

「う~ん、乗り味とかは別に悪くないし、そこまで悪いとは言えないと思うんですけれどね...」と4日目のレース後、静かにつぶやいて、その後、下回り整備の敢行を決意した。
そして、その決断はヒットした。

「試走が終わった直後は、そこまで感触が良くなったとは思えなかったのに、タイムが発表されて、マジでびっくりしました!
まさか3秒25も出ていたなんて!
えっ?ニ~ゴ~??って本当に驚きました。
下回りでやっぱりエンジンが良くなったんでしょうね!
本当にみなさんに感謝です!」

「周平は必ず最後は仕上げてきますよ!」という多くのライバルたちの予言は、ここに完全的中した。
「まあ、せっかく良くはなってくれましたし、もしも、雨になってもエンジンが良ければ大丈夫だと思います!」

鈴木圭一郎がセミファイナルを制して、最多連勝記録を「18」に伸ばした。
NO2のレコードを遮断するのは、NO1の責務だ。
宿敵には3月のプレミアムカップ、今月の令和グランドチャンピオンカップで2度続けて破れた。
普段は「自分は誰がライバルとかそういうのはないですよ」と鈴木の存在を意識する気配を見せないが、
大事な局面で続けて惜敗した時は、「マジで悔しい。本当に情けない。これから反撃開始です」とムンムンしたオーラをたぎらせて、リベンジの時を待ちわびた。
優勝戦の枠番選択は4枠を選んだ鈴木の次に迷うことなく1枠を引っ張った。

青山は言う。「1枠が空いている時に、それを選ばないなんて相手になめられますからね!
自分はそのプレッシャーから絶対に逃げません!」

この言葉を聞くだけで、二人は完全に意識しまくる超ライバル関係にあることがわかる。
そうこなくっちゃ!
なあなあの緩い仲良し関係なんかじゃなくていい。
突き抜ける2人の大チャンピオンが闘志をヒリヒリとむき出して、ガチンコにやり合う姿をファンは望んでいる。
白きNO1勝負服をまとって、さあライバルたちをまとめてねじ伏せる。
オールスターじゃない。スターはNO1だけだというところをファンに選手たちに思う存分見せつける。

(淡路 哲雄)

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