【報知提供】鈴木圭一郎、準決勝戦はレース内容に反省も「エンジンは一番良かった」

浜松

レース内容には反省の弁とため息しか発せられなかったが、エンジン状態はいよいよ最高潮の領域へと突入してきた。
準決勝戦12Rを3番手から抜け出し、容赦なく後続を後方へと追いやった鈴木圭一郎が地元SG制覇&完全Vへリーチをかけた。
道中では2番手を伺う場面で岩見貴史と激しくせめぎ合って、ライバルを外へ弾いてしまった。
「そこは本当に反省だけです」とまるで少年のように切なくもしょんぼりし切った表情でうつむいてしまった。

常日頃から「きれいに安全に勝利する」を一大スローガンに掲げて、クリーンな競走を念頭に置くNo.1にとって、ワイルドでラフなパフォーマンスは最も忌み嫌うところである。
だからこそ、「反省だけが残ってしまう」と爆走ゴールにもスマイルはひとつもなかった。でも、しかし、エンジン面にはいよいよOKサインが発動されようとしている。

「はい、今回が一番良かったですよ!欲しかったトルクも出てくれました。エンジンを掛けましたが、音もすごく良かったです(ここ、大事)。
レースも自分の機力が全然強かったですからね。レース内容は反省ばかりでしたが、エンジンは良くなっていますよ!!」

枠番選択では、一秒も迷わずに最インの1枠を選んだ。

「以前は失敗を恐れたり、包まれた時の心配を考えて、1枠を避けてきましたが、今は違います。取れる時は1枠を必ず取るようにしています。克服したいし、いい緊張感で切ることに集中するだけです」

最大のライバル、青山周平はセミファイナルで消えた。
愛車は日を追うごとに、トルクが息吹き、パワーは充満している。
さあ、Vへの展望は。
彼は即答した。

「(優勝できる)雰囲気はありますよ!もう、このままでいいのかもしれない。でも、ここで納得して、そのまま行くような性格じゃないんで(苦笑い)。
最後までまだやるかもしれませんが、油断しないで仕上げます。試走は3秒24、25ぐらいを目安に判断してください。
でも、レースは10周回あるので、そういう時は時計が出過ぎてしまうのも良くない時があります。
あっ、バックの直線の伸びはぜひ注目してください。そこが良く見えるようなら、いい仕上がりになったと思ってください!
準決勝戦を勝った後は、納得できるレースではなかったので笑顔は出せませんでしたが、優勝戦はきれいに勝って、ファンのみなさんに笑顔を見せることができたらなと思っています」

ミスのあとはウルトラ倍返しで結果を出す。それが鈴木圭一郎という男である。
準決勝戦でのワイルドランは、むしろV取りへの大きなモチベーションになる可能性しかない。

今、彼は燃えている。

(淡路 哲雄)

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