【報知提供】青山周平、確実にその仕上がりに自信

伊勢崎

5つの白星をきれいに、ていねいに並べて、さあ、青山周平が史上初となる6日間開催のSG完全Vへ王手をかけた。

強烈な熱走路あり、突如の雨で湿走路あり、ムンムンした高湿度あり。
この5日間は様々な気候状況&コース状態が悩ましくもお題として差し出されたが、青山と愛車ハルク・73号はそのすべてに完全対応してみせた。
圧勝、快勝、楽勝の連続で予選道中を駆け抜けていった。

あれは4日目の「グランプリ特選」で逃げ切りフィニッシュを決めた後だった。
宿敵である鈴木圭一郎と優勝戦を前に、前哨戦の形で手合わせしたが、後続6車をふたりで大きく引き離して1着を果たし、青山は高揚した表情で言った。

「いつもなら(鈴木に)やられる場面でしたが、抜かせませんでしたからね。う~ん、足は最高なのかも!スタートも彼より前に行けたし!」

普段はポジティブな発言を封印しまくって、極力、控えめというか、慎重すぎる談話に終始する彼があまりにも珍しく「状態はすごくいいと思う」と断言してみせた。
さらに「ずっといい結果を出していたクランクがさすがに最高に良かった時よりも落ち気味だったので、今回思い切って換えたんですよね。
まだそこまで良くなったという感じはなかったんですが、これ、ポテンシャルがあることは間違いないと思いますよ!」と続けた。

最高とかポテンシャルがあるとか、およそ青山が口にするとは思えないようなフレーズがポンポンとこぼれ漏れてきた。
青山がデビューした11年からずっと取材を続けているが、いい、悪いをはっきりと公言する鈴木圭一郎とは対照的に青山のコメントはどこかぼやけて、ぼんやりとして、本心をはぐらかすようなものが少なくなかったが、これほど好状態を伝えたことはちょっと記憶になかった。

準決勝戦12Rをうなり切るような迫力とパフォーマンスで制した後、再び状態と手応えを確認に向かってみた。
その時もやっぱりいつもとは違って「優勝ですか?どうですかね。でも、3日目とか4日目の状態が出てくれたら、うまく同じように合わせることができたら、ですかね」と清々しい表情と口調で返答してきた。

レース本番は不確定要素がありすぎて、なかなか青写真通りにプログラムが進行するとは限らない。しかし、それでも今の青山は確実にその仕上がりに自信を持っている。それだけは間違いないように思う。
18、19年に続く地元お盆開催のSG奪取は、もう目の前なのかもしれない。

最後に写真撮影をお願いした時も「じゃあ、サムズアップで!」とリクエストすると、「あっ、はい!」と快諾してポーズを決めた。
これが状態に不安がある時ならば、きっと「そのポーズは優勝した後までとっておきませんか?」とやんわり逃げていたはずです。

この時点で、確信しました。
こりゃあ、Vを意識しているな、シューヘーさん!と。

※ちょっと調子に乗って、「じゃあ、ガッツポーズも!」と頼んだら、さすがにお断りされると思いましたが、シューヘーさん、力強くガッツポーズを作ってくれました。
なかなかないですよ、こういう機会も。

(淡路 哲雄)

登録費・年会費無料のAutoRace.JP投票に登録して、「オートレース」をもっと楽しもう!

はじめようAutoRace.JP投票
AutoRace.JP投票 新規会員登録

ネット口座をお持ちの方は、即日で登録完了。
スマホ・パソコンからご投票できます。
登録費や年会費などは無くご登録は無料です。
お気軽にAutoRace.JP投票をお試しください。