【報知提供】鈴木圭一郎、天候不問の3連勝でグランドスラムへ前進

伊勢崎

ドライでもウエットでも行く手を阻む者も物もなし。
天候不問の万能性でメンバー唯一の3連勝ゴールを達成した鈴木圭一郎。
「意識しませーん」という本人のコメントとは裏腹に、明らかに意識しまくっているSGグランドスラムへ一歩、また一歩と前進した3日間だった。
決戦の地、伊勢崎へと乗り込んできた時、鈴木は珍しく弱気モードだった。
「前回の浜松(報知新聞社杯)ではフロントのタイヤが流れてしまう症状が出て、最後まで修正できませんでした。
今回もその症状が残ってしまったら、とても優出とか優勝とかは言えないです。
まずはそこを直したい。ケースを交換してみます。以前、同じ症状があった時にケースを交換して改善したので大丈夫だとは思うんですが...」と不安を口にしていた。
そして迎えた初日9R。彼は悠々とメンバーを突き放して快勝した。
「いやあ、やっぱりケースを換えてフロントの症状は直りました!これでエンジンの方に手を入れることができますね!
フロントが流れること自体は良くないことですが、以前に経験して、それをケースで直したことが今回に生きました」と俄然、表情は明るくなった。
そして、レース中にわずかに雨が落ちてきた2日目10R、しっとり濡れた3日目11Rを勝利した。
準決勝戦デーは、3日目と同じように湿った走路での争いになる可能性が高い。
鈴木は冷静に走路相場を分析する。
「伊勢崎はとにかく内です。インコースに先に入らないとなかなか追っていくのは厳しいです。
だからスタートが重要になりますが、くじで7枠という(苦笑い)。
まあ、良走路なら外からでも行ける状態だと思うんですが、雨のスタートは難しい。本当に難しい。
外からでは5、6番手になってしまうかもしれません。
だからできるだけスタートした直後にうまく潜り込んで少しでも前に付けたい」
確かに雨の準々決勝戦は、先にインコースに飛び込んだ選手がそのまま押し切るシーンが続出した。
後ろからの追い上げはほぼ利かない。
それは何よりも選手が理解している。
黒川京介、鐘ケ江将平、中尾貴志、そして渡辺篤。
我先へと気持ちがはやった結果、4人もの大量フライングが出てしまった。
それでも鈴木の自信は雨でも流されない。
「もしも行けなかったとしても、8周回ありますからね。
自分が緊張しないで走ることができたら、最後は...。絶対に間に合うと思うんですけれどね!」
この男は、常に頼もしい。

(淡路 哲雄)

登録費・年会費無料のAutoRace.JP投票に登録して、「オートレース」をもっと楽しもう!

はじめようAutoRace.JP投票
AutoRace.JP投票 新規会員登録

ネット口座をお持ちの方は、即日で登録完了。
スマホ・パソコンからご投票できます。
登録費や年会費などは無くご登録は無料です。
お気軽にAutoRace.JP投票をお試しください。