さわやか杯GI第30回 ムーンライトチャンピオンカップ 展望

GIムーンライトチャンピオンカップが9月6～10日まで、群馬県・伊勢崎オートレース場でナイター開催される。全国ランクS級1位の青山周平（38＝伊勢崎）が、優勝候補の筆頭。なお、出場予定だったS級2位の鈴木圭一郎は、8月のSGオートレースグランプリ優勝戦のレース中に肋骨（ろっこつ）を疲労骨折していたことが判明。今節は、治療のため欠場となった。

伊勢崎走る青山周平は誰にも止められない

昨年大会覇者の青山周平が、シリーズ連覇に向けて始動する。8月の伊勢崎SGオートレースグランプリでは、圧倒的な走りで2大会連続4度目の優勝を飾った。6戦5勝して湿走路の2着以外、結果的に良走路では無敗だった。昨年11月の日本選手権以来SGタイトルから遠ざかっていただけに、レース後は喜びを爆発させていた。

「今年の前半戦は調子が上がらなかったけど、ここにきてエンジンが良くなってきた」と話すように、完全に調子を取り戻している。青山は、続く飯塚GIダイヤモンドレースでも4連勝で優出。完全Vを狙った優勝戦は、展開が悪く4着に敗退したが、No.1としての役割を十分に果たした。本格化モードにスイッチが入った「最強戦士」は、もう誰にも止められない。

新走路強い高橋貢に大会4度V早川清太郎

その青山と地元3強を形成する高橋貢、早川清太郎も本領を発揮する。輝かしい実績を誇る高橋は、新走路で2度の優勝を決めた。マシンが折り合えば、優勝戦線に急浮上する。オートレースグランプリで悲願のSG初制覇を狙った早川は、準決勝戦で惜しくも3着に敗れた。この大会は過去に4度の優勝（17～19年は3連覇を達成）と相性がいい。地元の人気レーサーが、ファンの前でリベンジを誓う。

GI連続制覇狙う22歳長田稚也の勢い注目

川口の加賀谷建明、中村雅人、若井友和、浜松の佐藤貴也、木村武之、鈴木宏和、飯塚の有吉辰也、篠原睦、岩見貴史、久門徹、浦田信輔、中村杏亮、長田稚也、山陽の松尾啓史、丹村飛竜らも上位争いに食い込む。22歳の34期・長田は、直前の飯塚GIダイヤモンドレースでグレードレース初優勝。勢いに乗っている。

新井日和と佐藤励35期コンビ旋風なるか

伊勢崎の女子レーサー新井日和と、川口の佐藤励の35期コンビも登場する。新井は自身、SG2度目の挑戦となったオートレースグランプリで6戦して2勝、2着2度の活躍を見せた。地元のグレード戦で旋風を巻き起こせるか。潜在能力の高い佐藤も、パワー全開の走りでチャレンジする。5日間の激しいバトルが展開される。