【報知提供】エンジンと本気で向き合った佐藤貴也「動きは相当いい。今回は狙っています」

伊勢崎

年末の常連メンバーを一度外れたことは、結果的に今後のレーサー人生をより光り輝くものとするためには良かったのかもしれない。
そう思わせる、2023年の充実ぶりである。
準決勝戦9Rで篠原睦の快走は許したが、同じ29期生の早川清太郎との壮絶な2着争いに決着を付けた佐藤貴也が、22年は一度も叶えることができなかったSG優勝戦進出をここに実現した。

「いやあ、もう久しぶりにSGでいい走りができましたよ!最後の2番手勝負は早川君が地元ですからね。
絶対に仕掛けて、攻めてくると思っていたので、全力で踏ん張りましたよ!本当に2着を守れてうれしいです!やっと、来ましたね!」

昨年はSG戦線で結果をつかみ損ねて、スーパースター王座決定戦トライアルの出場を逃した。
その時だった。
ライバルたちの年末頂上決戦を傍からぼんやりと見つめていた佐藤は、こうつぶやいた。

「自分はこれまで他の選手とは違うやり方で戦ってきました。
乗り手で勝負して、整備の面にはあまり時間も気も使ってきませんでした。
でも、自分もそろそろ一度は整備というか、エンジンと本気で向き合ってみようかなあ」。
よほど、SSへの出場がかなわなかったことが悔しかったのだろう。
己のレーサースタイルを大きく刷新してまで、もう一度、SSメンバーへ返り咲きたかった。
そのためには、まずはエンジンを仕上げなければいけない。
佐藤の姿勢は年が明けると確実に変わった。
去年まではロッカーに行っても彼の姿はあまり見かけなかったが(どこかでくつろいでいた)、
今は違う。常にマシンの前に居座って、調整を行っている。
その成果は、すぐに出た。如実に表れた。

「やっぱり、仕事をやり始めた影響なんでしょうね。
今年はエンジンがずっと安定していますし、動きも変わっています。
去年ぐらいまでは、記念レースで優勝戦に乗っても、そのメンバーたちのエンジンとはちょっと差があったというか。
自分は良くても中堅ぐらいで、仕上がっている人の動きには適いませんでした。でも今は互角に動くことが多いですよ」

乗り手じゃ負けない。業界最高峰レベルのスタート力を備え、雨も超ハイレベルな領域で乗りこなす。
混んだ車群をスルリとすり抜けるテクニックも極上だ。
そんなライダーがうなるマシンにまたがる。
いよいよ、2018年オールスター以来となる自身2度目のSG制覇がここにはっきりと見えてきた。

「今回の動きは相当いいですよ、まじで。このメンバーでも上位と断言していいと思う。
あとはスタートじゃないですかね。なぜか、今回はいつもはいいスタートがだめなんですよ。
でもまあ、今の状態ならよっぽど後ろに置かれなければ、追っていけると思いますし、
本来の切れが戻れば大外からでも行き切ることはできますからね。
今回は狙っています。取りに行きます。
最低でもスーパースターの出場は確定させたいので、当確の4着以内には入ってみせますよ!」

(淡路 哲雄)

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