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【報知提供】状態に手応えの鈴木圭一郎、さらなる整備で青山打倒へ
初日、2日目の予選を悠々と逃げて、差して制して、好調&強豪メンバーが集った3日目・12R「スーパーライダー戦」は2着。
全国ランクNo.1ライダーらしく、さすがの好成績で切り抜けて、さあ大会連覇を実現すべくセミファイナルへといざ向かう。
鈴木圭一郎にこの3日間を振り返ってもらった。
「初日は逃げ切れましたが、とにかくいいところが何もなかったです(しょんぼりと)。ただ行って、逃げただけという状態でした。乗り味が良くなくて、開け開けで走れませんでした」
そこで、初日の状態からピストンを交換して2日目の実戦へ挑んだ。
道中は5番手からの厳しい展開に遭遇したが、鋭い差し足を繰り出して、次々と前方車両をさばきにさばいた。
「シリンダーを換えて、初日よりレース足が出てくれました。中間から先の足が良くなってくれましたね。後ろから追ってタイム(3秒371)もまずまず出ましたし、上向きましたね。あとはトルクですかね。ちょっと重みが足りないので、今度は用意しておいた新品のヘッドを入れてみます」
そして、3日目。ダービー連覇成就の前に強烈に立ちはだかる青山周平と初めての手合わせに挑んだ。周囲の予想通りに序盤から両チャンピオンの一騎打ちとなった。
2枠からトップスタートを決めた青山周平を4枠から2番手発進した鈴木が車体を並べて6周回をせめぎ合った。
結局その隊列は1周目から最終周回まで変動せず、青山にわずかに遅れを取って2着ゴールとなった。しかし、鈴木の表情は暗いものではなかった。
「トップスタートが決まったと思ったんですが、これは枠の分ですかね。自分が前に行っていればなというレースで、状態は悪くなっていませんでしたよ。外を回って青山さんより伸びていましたからね!足周りもいいです。跳ねも滑りも気になっていませんでしたよ」
準決勝戦は11Rに登場する。青山は12R。
両者とも順当に勝ち上がってくれば、次の対決は最終日12Rのファイナルとなる。
「ヘッドを換えて、欲しかった重みは出ました。でも、(青山を)抜くならもっとそこは欲しい。トルクをどう出すか・・・。どうやって(青山を)抜くか・・・」
圭一郎はどこか楽しそうに、まるで難解なクイズを解くために頭をひねる少年のような表情で目線を天井に向けながら思案していた。
「メタルをやろうかな・・・」
シリンダーを改めて、レース足を捕獲した。
ヘッドを換えて、それなりの重みを加えた。
さらなるトルク感の出力に成功した先に、準決勝突破、打倒青山、そして選手権連覇を果たすことになる。
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