【報知提供】鈴木圭一郎、SGグランドスラムまで着実に一歩一歩と接近

伊勢崎

4戦して2、1、1、2着の過程をたどって、鈴木圭一郎がセミファイナル戦へと到達した。
まずは、今シリーズのここまでの整備経過と本人の手応え、感想をおさらいしておきたい。

▼前検日▼

前日の整備日(8日)を有効に使って、ヘッドとピストンを交換した。
「スーパーハンデの位置で優勝できた時と同じ物を入れました」と話し、初日のレースに挑んだ。

▼初日▼

そして、初戦は2着。
前検日に自信を持って投入したヘッド&ピストンの効能は自身が期待したほどではなく、
レース後は「何とか後ろから抜いては行けましたが、いい足はな~んにもなかったです。
開けているのに開いてこない。これでは行ける感じが全くないので、クランクとロッドを交換して心機一転を図ります」
今度はクランク、ロッド部分にメスを入れた。

▼2日目▼

一気に先行して先頭ポジションを奪うとあっという間に後続を大きく蹴散らした。
誰の目にも圧勝に映ったが、本人のジャッジは真逆に満点にはほど遠いコメントを重ねた。
「う~ん、重さは出てくれましたが、とにかく道中は跳ねがひどかったです。
ドドドがひどすぎて、とても乗れるような状態じゃなかったです。
手加減して走っていましたし、前に行けたから良かったですが、後ろからの追い展開ではきつかったと思います」
エンジンにはそれなりの上昇変化は感じたようだが、今度は跳ねる症状に直面し足回りに不安を覚えていた。
そして、「跳ね対策でフレームをやります。プレートを交換します」と話し、
足回り関係の調整、修正に気を回した。

▼3日目▼

多くのパーツを改め、不安定な足回り系を整えて挑んだこの日のレースは3番手から抜け出し、ライバルたちを寄せ付けなかった。
2日目に続いて連勝ゴールを果たした。
「プレートを換えて跳ねは直りました!乗りやすくなったし、道中は余裕がありました。
スムーズさは欲しいですが、さばいていけたし、今回が一番良かったんじゃないですか」とようやく及第点以上の仕上がりまで運んで、
ホッとした表情を浮かべていた。

▼4日目▼

成績優良8人が集結したグランプリ選抜にエントリー。
試走前から雨が降り出し、悩ましい走路状況になったが、2番手ダッシュを決めてそのまま2着ゴール。
トップスタートを決めた青山周平の逃げ切りは許したが、「道中の足は青山さんと一緒。全く同じぐらいでした」と永遠の宿敵ライバルを相手にわずかに及ばなかったが、
「青山さんと足併せが経験できたことは収穫でした。いい方に捉えています。自分のエンジンもいいところまで来ていると思う」と、
いよいよ整いつつある愛車のフットワークにそれなりに満足している様子だった。

4戦して、2勝。
ここ数年のSGは予選道中、そして準決勝戦と無敵&無双の負け知らずで突き進むことが少なくなかったが、
今回はここまで2つの勝利しか手にしていない。
確かに仕上がりにやや手間取った様子はあった。
しかし、今回はゴールデンウィーク開催のオールスターでVを決めた時と同じように、通常の5日間でなく、一日長い6日のロングランキャンペーンで番組は進行している。
つまり、一日分多くの時間が彼に与えられていることになる。
「6日間開催は、絶対に自分にとっては有利だと思う」と本人は断言する。
気になる点、不安な点を確認、修正する時間が増え、エンジンメンテに心置きなく時間を充てることができている。
実際に4日目のレースが終了した後、彼は「良くなっていますね。ある程度のところまでは来ていると思います」とすっきりした表情で断言した。
準決勝戦11Rは外目の7枠に組まれたが「スタートは切れています。4日目も青山さんと同じぐらいに行けたので大丈夫です」ときっぱり。
足は上向き、スタートの飛び出しにも大きな課題はない。
「このタイトルは、ぜひ欲しい」と語り、勝利すればSGグランドスラムが完成する。
その瞬間まで、まずは着実に一歩、また一歩と接近を果たしたこの4日間だった。

(淡路 哲雄)

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