【報知提供】鈴木圭一郎、18年以来の賞金王&MVP奪回へ「落車前よりいい状態」

川口

クリアすべきミッションが難易であればあるほど、この男は燃え上がる。とてつもないことをやってのける。
3回戦の痛恨落車事故から、わずか24時間。
たった一日で鈴木圭一郎が愛車を完全復旧させた。
トライアル戦12R。
4枠から2番手発進を決めると、前を進む有吉辰也をしなやかにパス。そのまま誰にも先を譲ることなくミラクルな1着ゴールを決めた。
ロッカーに戻ってくると、まるで難解なドリルを解いた少年のような笑みを浮かべてこう言った。「いやあ、燃えちゃいましたよ!これは一人じゃできませんでした。みんなが手伝ってくれて、むしろ落車前よりもいい状態になりました。3回戦ではなかったレース足が出てきました!いやあ、よ~く動いてくれましたあ~!」
絶対絶命の窮地すら、プラスへと変換してしまう、このスキル。やっぱり、彼はただ者じゃない。化け物だった。
「トルクが出てきましたし、持っていきもあります!フレームはちょっと感じが違いますが、いつもと同じじゃあおもしろくないですからね!有吉さんを抜いていく時も余裕がありましたし、あとはしっかり合わせていくだけです。気候で勝手にもっと出る可能性もありますし、最後まで慎重に調整していきます」
それにしても、この男はどこまで進化を続けるのだろうか。
「今回の経験はすごく大きいですよね。諦めずにやっていけばできることがわかりました。また引き出しが増えました。優勝の可能性ですか?あとは自分ですね。平常心で行くことができたら、ぜ~んぜん可能性はあると思いますよ!それにしても以前はトライアル戦でなかなか勝てない時期がありましたが、今年は3回も勝つことができました。自分もちょっと大人に成長しているんですかね(笑い)。去年まではスーパースターは苦しくて、なかなか楽しむことができませんでしたが、今年は楽しかったなあ」
そして枠番選択会で沸かせた。
真っ先に3枠を選んで、会場をどよめかせた。
「いつも好きな4枠とか1枠ばかりなので、今回はここに来る前から麻季さん(妻の吉川)と相談して、いつもとは違う3枠を取ってみようと最初から決めていたんです。あとはスタートですね。車は行きたがっているんですけれど、自分が浮かせちゃっています。そこを切ることができたら...」
16年以来、2度目のSS制覇、18年以来となる賞金王&MVP奪回がすべて実現する。
(淡路 哲雄)

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