【報知提供】永井大介、中村雅人「50歳まで頑張る」。多彩な引き出しを駆使して再びSG奪取へ

川口

この男たちは、必ず仕上げてくる。何の心配もない。
準々決勝戦5Rを永井大介が、6Rを中村雅人が共に大外からライバルたちをねじ伏せて、3日目にして両者とも初白星をマークした。
上昇機運を描きながら、シリーズの勝負所へと突入していく。
5Rを制した永井大介は、すごくホッとした表情を浮かべていたのが印象的だった。
「落車してケガから復帰したばかりですからね。いろいろとパーツを換えたり、何度も練習して腰回りを確認したり、いろいろやっている段階です。
3日目のレースも厳しい展開でしたが、何とか勝つことができました」
まだ必ずしも、往年の迫力を完全に取り戻したとはいえない現況だが、永井には実績がある、経験がある、すごみがある。
「いやあ、今では若手も強いからねえ。でも、今年も本当にたくさんのファン投票を頂けましたからね。何とか優勝戦には進みたいですよね...」
永遠のプリンスも44歳になった。
「正直、時計が見えにくくなってきたり、タイミングからドンピシャで行けるかどうか不安になる時もあります。
気持ち的に若い頃のようにガムシャラというか、トップだけを狙ってやっていた気持ちは変わってきています。
でも、まだまだ若い選手たちに負けないようにやっていますし、当時、やっていたことがあるから今がありますからね。
池田政和さんや同じ25期の森且行が大きなケガを負ったりするのを見ると、やっぱり年齢を重ねて負傷すると大変だと思います。
それでも、まだ頑張りたい。そうだなあ、まだ50歳ぐらいまではこのレベルで戦いたいなとは思います。
大舞台でまだまだ活躍して欲しい?うん、そうだね、そうなるように頑張りたいね!(やさしくほほ笑む)」

永井の激走に刺激を受けるように中村も6Rをシャープに抜け出した。
「自分の取材ですか?いやあ、取材されるほどの状態じゃないと思うけれどなあ(苦笑い)。
でも、だいぶ乗りやすくなってきましたし、全体的には良くなっていると思いますよ。
もっと早めに良くなってくれたら良かったんですけれど、今は調整が遅れていますね。
この状態でも戦えるか、それを考えているところです」
中村も40歳の大台に乗ったが、その言葉、発想は永井とほとんど同じだった。
「今、40歳になりましたが、あと10年。50歳までは頑張りたいなと思っています。
最近はケガをしたり、いろいろ試練もあって、でも、思うところ、成長できたところはあったと思います。
改めて思えば、何年か前まではSGを獲りにいくという気持ちが強かったですよね。
でも今は、いろいろ経験して、そこまでのがっつきはないのかなと思います。
仕事ぶりも気持ちも変わってきますし、まあ、自分はそんな感じですよね。
50歳まで頑張って、でも、その時になったら、あとまた10年頑張りたい。そんな気持ちになっているのかなあ。
まあ、今、やれることをやるだけです。これが自分の仕事ですからね。そこはしっかりやる。そういうことです」

若かりし頃に無我夢中でトップを目指し、そして大願は成就し、ふたりはチャンピオンになり、タイトルを重ねた。
キャリアと年齢を重ね、大きなケガも経験し、体をいたわり、将来を考え、今を戦い抜いている。
永井大介と中村雅人。今はなき船橋から誕生した不世出のスーパースターは今も若手の目覚ましい台頭に直面しながらも、 実績と経験、貫禄、多彩な引き出しを駆使して、再びSGタイトル奪取へ備えている。

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