【日刊提供】伊藤信夫は13年ぶりSG優勝にも謙虚/伊勢崎

伊勢崎

優勝しても控えめで謙虚な伊藤信夫(撮影・丹羽敏通)

ベテラン伊藤信夫(47=浜松)が、復活優勝を果たした。6周回で有吉辰也を抜き返して優勝。今大会は99、03年に続き3度目、SGは07年全日本選抜以来、13年ぶり5度目の優勝を飾った。2着は惜しくも有吉。3着に主力勢の10メートル後ろから戦った青山周平が入った。 勝因はスタートの鋭さ、さらにエンジンとタイヤがマッチしたことだった。スタートは有吉に行かれたが、伊藤は2番手に飛び出し、1周3角で逆転した。しかし、2番手の有吉も引き離せない。5周3角で有吉がまた内からすくってきた。そんな状況でも、伊藤は冷静だった。「あの角度で入ってきたなら、また差し返せる」。冷静に有吉の内にマシンをねじ込み再度、6周回1角で先頭を奪い取った。そこからは再加速して有吉、スーパーハンデから追ってきた青山を振り切った。 「まだ、ふわっとしてます。本当にうれしい。エンジンは納得のいく状態でした。有吉選手に入られた時も、その後もタイヤが食いついてくれました。前回、浜松で使ったものだったんですが、タイヤも良かったです」。絶好の仕上がりで07年全日本選抜以来、SGは13年ぶり5度目の制覇となった。 この大会は3度目の制覇だが、「勢いで取っていたあのころとは、タイヤもマフラーもレーススタイルから違いますからね」。そう続けた後に、伊藤らしい探求心を表す言葉が続いた。「青山周平選手や鈴木圭一郎選手といった若手の台頭もあるし、彼らのレースを見て年齢とともにライディングフォームも変えないと、と思って今年から変えました。その方向性は間違ってなかった」。まさに今のオートレースに対応しようという気持ちが、今回のSG制覇につながった。 ただ、こうも話した。「SGは勝てたけど、今回は自分の後ろから戦う選手(青山周平)がいた。だから、このSGは勝たせてもらったもの、と思っています」。あくまで謙虚だ。今後の目標もシンプル。「次もこの状態でレースができるようにしたい」。どこまでも控えめで謙虚な伊藤らしい言葉で締めた。

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