【報知提供】逃げればVは当確か

飯塚

準決勝戦11Rで2着に敗れた浦田信輔は、もはや半笑いモードでこう言った。
「自分のエンジンも悪くない。良くはなっているんですよ。でも...。鈴木圭一郎は次元が違う。コースを外しているのにこっちが離されちゃうんですからね。
もう何なんでしょうか。本当に次元が違い過ぎるというやつですよ...」
0メートルオープンの最イン枠からトップスタートを決めると、周回を重ねるごとに浦田だけなく、後続を徹底的に突き放した。
まさにソーシャルディスタンス走法。大きく、大きくライバルたちを彼方へ追いやった。
そして、時計がアナウンスされる。3秒329。まるで試走タイムかと錯覚してしまうぐらいのスーパーラップを叩き出した。
それでも、勝者は平然としていた。
「すごく乗りやすいですね。ひとりで走る分には、もうこれで十分だと思います。3日目はなかった先は出ましたが、これでもっとトルクがあるといいんですが...。
力強さがないと、包まれて追っていく展開になった時に不安があります。でも時計が出ているので、調整をどうするか逆に考えちゃいますよね。
ベースはいい。音も出ている。う~ん...」
しばらく思案した鈴木は、涼しくほほ笑んで決断した。
「去年は準決勝からそんなに調整をしないで、優勝戦で負けてしまうことが何度かありました。
でも、今年は昔を思い出して攻めて行きます。メタルを見てみようと思います」
6期に渡って守り続けた全国ランク1位の時は、大きく崩すリスクを避けて、ある程度まで仕上がった時は置きにいく整備スタンスで挑んでいた。
でも、今はNO1の重い呪縛から解放され、鈴木の気持ちと動きは軽くなっている。
走りも整備も攻めの姿勢で史上最強のNO2がV獲りに挑む。

▼勝利へのポイント▼
トップスタートなら、高い確率で後続を引き離す状態には確実にある。
追い足に自信を持っている時の鈴木は、「包まれて失速するぐらいなら、むしろ外目の枠からスピードを殺さずに好位に付ければいい」とセンター枠を欲するが、
今回は枠番選択2番目で2枠を拾い上げた。「逃げれば勝てそうなので本当は1枠が良かった。でも、先に荒尾さんが1枠を選んだので2枠を。
準決勝戦の切れがちょっとそこまでじゃなかたんです。1枠だったからもぐり込めた感じなので」
1枠を得ることはできなかったが、2枠ならトップスタートのシーンは十分期待できる。
1コーナーを黒い勝負服が誰よりも先に先制した時。
ファンは順位の動かない"おもしろみのないレース"を10周回見つめることになる。
圭一郎ファンにとっては至福の5100メートル独走ショーとなる。
(淡路哲雄)

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