【報知提供】ついに求め続けたものをつかんだスーパーライダー

２日目から連勝で準決勝戦へ向かう鈴木圭一郎。 ２戦とも一気に先頭を奪って華麗なる逃亡ショーを披露したが、エンジン状態でいえば３日目が最も良好だった。 ２日目終了までは「いろいろやっていますが、いいエンジン音が出ないんです。だから、自分が欲しい持って行きも出てこないんですよね」と圧勝にも首を傾げ続けていた。 そして、ようやく３日目１２Ｒを制した後、本人からＯＫサインが発動された。 「実績のあるヘッドに交換して、やっといい音が出てくれましたよ！持って行きも十分ありました。手前の感じもすごくよかったですね。課題を挙げるならちょっと先がないですね。 先がない分、後半は自分の走りたいコースを走れませんでしたね。でも、時計（３秒３４２）が出ましたからね。いいと思いますよ」 響き美しいエンジンサウンドが出て、何より大事にする持って行き感も得た。 Ｖ戦進出を果たすべく、準備は着々と進行している。 「スタートも見えています。持って行きが出てきたので、これなら後ろからでも追っていけるんじゃないですか。 ＳＧを優勝するために、あともう少しのところには来たと思います」 そして、最後に有用な情報を耳打ちしてくれた。 「タイヤはいい物が２本あります。あと、自分のエンジンも良くなっていますが、荒尾（聡）さん、青山（周平）さんの状態は相当いいと思います。 先に行った者が勝つ可能性があるので、自分も緊張せずにしっかりとスタートを切りたいです。３日目は宏和（鈴木）より先に行けましたからね！」

▼勝利へのポイント▼
最高のエンジンメイクに成功しても、タイヤ選択に悩むことが少なくない圭一郎が「タイヤはあります」ときっぱり。 さらに普段はライバルの状態について、あまり言及することのない男が「荒尾さんと青山さんがいい」と警戒モードを高めていた。 いいエンジン音、持って行き、ナイスなタイヤ。多くの武器を握って、ライバルを突き放しにかかる。　（スポーツ報知　淡路哲雄）