市制施行90周年 スポーツニッポン新聞社杯 GII 川口記念 展望

川口

GII川口記念が5月24~28日まで、埼玉県・川口オートレース場で開催される。圧倒的なパワーを誇る青山周平(38=伊勢崎)が、全国ランクS級1位の実力を見せつける。大会連覇を目指す黒川京介や、女子No.1レーサー佐藤摩弥、さらに4月に奇跡的な復帰を遂げた森且行らも、地元シリーズでの活躍を誓う。

「最強戦士」S1青山周平に同期の佐藤摩弥が真っ向勝負!

青山周平は2023年度前期適用ランクで、2期ぶり8度目の全国ランクS級1位に返り咲いた。昨年の日本選手権以来、約半年間もSGの優勝から遠ざかっているが、それでも高いアベレージを残してファンからの信頼度は高い。直前の浜松GIゴールデンレース準決勝戦(湿走路)は、内線突破により失権となった。しかし、良走路では力強い走りで3戦3勝とマシンは好調ムード。「最強戦士」はアクセル全開で、他のメンバーの挑戦を受けて立つ。

これに対し、地元勢も真っ向勝負を挑む。その筆頭に挙げたいのは、女子No.1の佐藤摩弥。今年2月の浜松SG全日本選抜で優出(4着)。続く4月の飯塚オールスターでSG連続優出を決め、飯塚は優出2着と大健闘。女子選手初のSG制覇の歴史的な快挙に、あと一歩のところまで迫った。いまや、一流選手の仲間入りを果たしている。川口記念は2016年にGII初優勝(女子選手のグレードレース優勝は初)を決めた思い出の大会。抜群のダッシュ力を武器にして、同期の青山に全力で立ち向かう。

消音マフラーに自信を持つ長田稚也に注目、森且行の参戦も決定

今期は自己最高のS級3位にランクインした加賀谷建明、SGグランドスラムなど輝かしい実績を残す中村雅人と永井大介、イン攻め鋭い川口のリーダー若井友和、大会連覇を狙う黒川京介、勝負強い小林瑞季、スタート力に定評ある浜松の佐藤貴也と鈴木宏和、飯塚の浦田信輔、山陽の岩崎亮一らも上位争いに食い込む。

A級選手にもチャンスは十分。上和田拓海は5月9日の川口普通開催で、3連勝のパーフェクトで今年初優勝を飾った。スピード派の中山光、注目の新戦力35期の佐藤励、浜松の中村友和、飯塚の長田稚也らも旋風を巻き起こす。若手ホープの長田は、通算8度の優勝のうちミッドナイトで4度の優勝。消音マフラーのレースには絶対の自信を持っている。また、4月に戦列復帰したばかりの森且行の出場が急きょ決まった。新旧の実力派レーサーが、5日間の熱いバトルを展開する。

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