サンケイスポーツ杯 GI開設71周年記念グランプリレース 展望

GI開設71周年記念グランプリレースが、2月8日～12日まで埼玉・川口オートレース場で開催される。トップレーサー青山周平（38＝伊勢崎）が中心を担う。レギュラーメンバーがそろった地元勢にも期待したい。実力派が集結する5日間の戦いが始まる。

優勝候補は青山周平、圧倒的なパワーを発揮する

圧倒的なパワーを誇る青山周平がV候補。4連覇を狙った昨年末のSS王座決定戦では、ライバルの鈴木圭一郎にタイトルを奪還された。その鈴木は22年後期適用ランクでS級1位に返り咲き、賞金王とMVPにも輝いた。青山にとっては、このまま引き下がるわけにはいかない。全国No.1の座を取り返す決意だ。

今年最初のレースとなった伊勢崎GIシルクカップでは、初日から文句ない走りで5連勝の完全V。新年の幕開けとして最高のスタートを切った。早くも23年2度目のグレードレース制覇へ照準を合わせる。

若井友和を筆頭に地元・川口勢も意地をみせる

これに対し川口勢も意地をみせる。その筆頭に挙げたいのは、選手会支部長の若井友和。1月29日の伊勢崎GIIレジェンドカップ優勝戦では、大激戦の末に自身8度目となるグレードレースの優勝を飾った。勢いに乗って今シリーズを迎える。

その他も経験豊富な中村雅人、永井大介、若手ホープ黒川京介、快速派レーサー加賀谷建明、前年覇者の小林瑞季、さらに平田雅崇、佐藤裕二、山田達也、大木光、中山光、女子No.1の佐藤摩弥、将来を嘱望される35期新人の佐藤励などバラエティー豊かな布陣。新走路になった地元バンクで、各選手が持ち味を発揮する。加賀谷と小林は、昨年末のSS王座決定戦にも進出している。

伊勢崎の新井日和が旋風を巻き起こす

外来勢も強力なラインアップ。SSトライアル戦で2勝した伊勢崎のレジェンド高橋貢、攻撃力ある早川清太郎、浜松の金子大輔、木村武之、鈴木宏和、伊藤信夫、西日本のエース荒尾聡を初めとする篠原睦、田中茂、久門徹、滝下隼平、浦田信輔の飯塚勢、山陽の佐々木啓らもV戦線に浮上する。

伊勢崎35期新人女子選手の新井日和にも注目。1級車デビューとなった1月のGIシルクカップでは、いきなり2勝を挙げて潜在能力の高さをアピールした。2度目のGI戦チャレンジで旋風を巻き起こせるか。