【報知提供】4連覇に王手の青山周平「今年は楽しみながら走ってみたい」

川口

周囲はやれ4年連続だの、4連覇だのと軽々しく口にするが、そんなに簡単なわけがない。
それでも、やっぱり彼はやって来た。

青山周平が2022年スーパースター王座決定戦でも予選をトップ通過し、必勝アイテムの1番枠をがっつりとつかんでみせた。ここに大会4連覇へ強力に王手をかけてみせた。

「エンジンは日に、日に、日を増すごとに良くなっていると思います。3回戦、4回戦と良くはなってくれています。まだちょっと足元はコツコツしますが、悪くないとは思います」

これまでの3Vと今年。さて、手応えはどうなのか。去年よりも、今年はいい状態なのか。どうなのか。
チャンピオンに確認すると「う~ん、こればかりは何とも言えません。エンジンが良くてもだめな時もありますからね。これからまだ調整します。
もっとエンジンが良くなればいいですが、ここまで来ると出たとこ勝負になります。とにかくいつも通りに整備をして、いつも通りにスタートを切る。そして、今年はレースを楽しみながら走ってみたいです!」

そう思わせる出来事があった。
トライアル4回戦11Rだ。青山は7枠から最高のダッシュを披露して、先手を奪った。エンジンはいい。
快調にピッチを上げて逃げの手に出た。道中の感触も決して悪いものではなかった。

しかし、あの偉人が背後から迫ってきた。
そう、高橋貢である。
高橋は3回の予選で7、6、5着。本調子にはほど遠い状態だった。実際にここで好走しても、本番への進出は絶望なポイントしか加算できていなかった。

しかし、ここで絶対王者と称される男は、王者たる所作を遺憾なく発揮して、青山を最終周回でねじ伏せた。ズブッとインをえぐられた。

「もうね、さすがです!としか言いようがありませんでした。やっぱり貢さんは貢さんでした!本物の絶対王者でした!ぼくはまだ絶対王者ではありません。絶対的王者ぐらいかな(苦笑い)。
だから、優勝戦は頑張って結果を出したいです。勝って、絶対的の的を取って、絶対王者になれたら最高なんだけれどなあ~」

(淡路 哲雄)

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