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- 【報知提供】圭一郎も感嘆する仕上がりの小林瑞季「無欲だから変な緊張感がない」
【報知提供】圭一郎も感嘆する仕上がりの小林瑞季「無欲だから変な緊張感がない」
「大健闘!」とは、このことだ。
小林瑞季が戦前下馬評以上のアグレッシブなパフォーマンスを披露しまくっている。
大会が始まる前、小林は苦笑いを交えながらこう言った。
「例え、僕が40着(5日間連続で8着)でもみんなが当たり前だと思っているはずです。一人抜いただけでみんなに褒めてもらえそうです。だから、自分は気楽です。
負けて当たり前の自分が、勝って当たり前の(鈴木)圭一郎や青山(周平)さんにどこまでやれるか。選手になって10年で、どこまで成長できたかを確認してきます!」と。
しかし、自身や周囲が思う以上に彼の進化は早いものだった。
トライアル1回戦では大外の8枠を克服して5着に踏ん張った。2回戦では道中で不利を受けて落車を喫してしまったが、今の小林には流れも向きまくっている。
体のどこにも負傷はなく、ライバルたちの手助けを得てマシンも復旧させた。
そして、3回戦。小林は選手生活最高のパフォーマンスをいよいよこの場面で披露してみせた。
2枠から2番手スタートを切って、逃げる鈴木を追って、追って、追いかけ回した。
そのすぐ後ろからは青山が逆転を狙って攻撃を仕掛けてきたが、このアタックにも全力で耐久した。
そして、超価値ある2着ゴールを決めて、あまりにも遠くに見えたベスト8入りの可能性をすぐ目の前までたぐり寄せることに成功した。
「実は使ったのは予備車だったんです。ケースを換えて、むしろさらに良くなった感じです。本当に流れが向いてくれましたね」
なかなか振り払いきれなかった鈴木も「自分の足もいいんですけれど、ミズキ君が良かったんでしょうね。うらやましい仕上がりです」と感嘆し切っていた。
4回戦の枠番抽選では8枠を引いてしまったが、もはや枠の有利、不利など、トランス状態に突入している気鋭ボーイには関係ない。
「3回戦のレース待機所で周りを見渡したら、圭一郎でしょ、荒尾さんでしょ、永井さんでしょ、青山さんでしょ、中村さんに(高橋)貢さん。み~んなスーパースターを勝っているひとたちばかりなんですよ!その中になぜか自分もいるという(笑い)。
こうなるともう、無欲ですよ、自分は。無欲だから変な緊張感がないんです。圭一郎は人間の力で勝つ選手ですが、僕はエンジン様々です。
4回戦もマシンにただ寄り添って、いい走りができたらなと思っています。8枠も逆に気が楽でいい。7枠に荒尾さんが入ったし、それに乗っていければ...」
もはや、ノーマークなんかじゃない。
不気味な不敵なダークホースとして、小林のSS株相場はストップ高の暴騰中だ。
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