【報知提供】小林瑞季、優出したSGグランプリ以上の手応え

飯塚

この勢いは、もうニセモノじゃない。
いよいよ、小林瑞季が本当に輝き始めている。2022年飯塚ダービーの台風の目は、間違いなくこのノリノリ&イケイケボーイだ。

初日のオープニング1Rを逃げ切り、3日目の準々決勝戦6Rでまたも逃げ切りショーを演じてみせた。特に3日目は、小林の成長を大いに感じ取ることができた快走だった。
2枠から鋭発を決めたが、最初の1コーナー目前に外からあの永井大介がかぶせるように襲ってきた。しかし、冷静沈着にコーナーをすり抜けて先頭へ。そのまま6周回を押し切ってみせた。

「もう、本当に自信になる1着ですね!これまでならあそこで永井さんに簡単にやられちゃったと思うんですが、とにかく今回はエンジンがいいんですよ!同体ぐらいからでもグッと前に行けましたからね!今節の中でも一番のスタートでした。朝の練習からものすごく切れちゃっているんですよ!!」

2013年に32期生としてデビューした。
キャリアが浅かった時期は前のめりで、アグレッシブなレースぶりには好感を覚えたが、同時に手痛い失敗、ミスを何度も繰り返した。
そのたびに「本当に自分はダメなヤツです・・・」としょげる毎日だった。しかし、この男は常に前へ、前へと鍛錬と努力を繰り返し、2020年に雨のムーンライトチャンピオンカップでGIを初勝利し、今年は地元GIの開設記念を制した。
そして今年のお盆開催、オートレースグランプリでは自身初となるSGファイナリストとなった(V戦8着)。

「あの開催は6日間でしたが、4日目にいきなり上昇して、準決勝戦をクリアできたんです。でも、今回は初日からいいですからね。動きだけでいえば、あの時と同等。いや、同等以上の手応えがありますよ!」

ポカも多いが、ここ一番の勝負どころでも全く動じない。それどころか心地よいプレッシャーが未知なるパワーを引き出してしまう。
ヒリヒリする大舞台でこそ、小林瑞季というレーサーはその存在感を高める。
ポップな性格の男は意外性の魅力があふれている。

「こんなすごい大会に、これだけいい車で挑めるんですからね!2日目は6着に負けてしまいましたが、道中で競って荒尾さんや新井さんみたいなすごい先輩と足で負けている感じがなかったんです。まさに、戦いに行く時に鉄砲を持っているみたいな感じです!この状態で自分はどこまでやれるか、もう本当に楽しみしかありません!スーパースターにも出たいです!」

もはや、完全に乗っている。
トランス状態に突入している。
さあ、どんな大仕事をしてくれるのか。
見ている方も楽しみでならない。

(淡路 哲雄)

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