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【報知提供】鈴木圭一郎、3度目のダービー制覇へ「あとは自分が失敗しなければいい」
1着連発のピンラッシュは実現しなかった。
3日目も4日目も勝利はならなかった。
確かに、盤石じゃない。パーフェクトな勝ち上がりで優勝戦へ挑むいつものパターンとは違う。
でも、この流れがV獲りにはいい方向に傾きそうな予感は、確実にある。
鈴木圭一郎が16、17年に続いて自身3度となる日本選手権制覇へ挑む。
準決勝戦は2枠から2番手発進し、最後の最後まで先頭を進んだ有吉辰也を捕らえ切ることはできなかった。
「う~ん、クランクを戻しましたが、車をインに向けると進んでくれませんね。
レース足はない感じでしたね。エンジンは悪くないんですが、何というか、この車は独走向きなのかもしれない。
開け開けなら滑らないし、逃げるだけならすごくいい状態だと思うんです」
独走向きの逃げマシーン。
それが現在の愛車カルマ3K号が備えるキャラクターである。
「スタートを行ければ、もうこのまま何もしないでもいいぐらいの仕上がりです」。
車のオーナーはそうつぶやく。
では、0メートルオープン戦でスタート名人がずらりと居並ぶ番組構成をどう突破して、ポールポジションを奪うことができるか。
これが3度目のダービー制覇へのキーポイントとなる。
鈴木は断言する。
「スタートの切れはすごくいい。かなり行けている」と。
3日目と4日目はトップダッシュを決めることができなかった理由はマシンではなく、本人にあると分析する。
「3日目は1枠、4日目は2枠。位置が良すぎて、逆にプレッシャーになってしまいました。
行かないと!という気持ちが強すぎて、行けませんでしたからね。
でも、2回失敗したので、これで今度は気が楽になりました。
もう、失敗は恐れない。レースを楽しみたい。そう思っています。
今なら6枠はすごくいいと思います。
この位置なら思い切って行けそうだし、スタートの切れはいいのであとは自分が失敗しなければいい。
平常心で切って、前に出ることができたら、行けます。
優勝できると思いますよ!
準決勝戦で2着に負けた分を取り戻すレースをしてきます!」
失敗したことで、敗れたことで、気持ちが軽くなった。
緑の勝負服をまとって、グリーンシグナルモードで先頭をひた走れば、最良の結果は鈴木の元へ舞ってくる。
(淡路 哲雄)
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