【報知提供】金子大輔、エンジンも自身も全てがバージョンアップ

浜松

久しぶりに、いい。
ライバルに機力で見劣らないSGはいつ以来だろう。
高い戦闘能力を味方に金子大輔が地元コースでビッグタイトル獲得をもくろむ。
3日間を走り終えて2、3、1着。大きく崩れることなく、セミファイナルへと到達した。
「セットを換えて、初日、2日目よりも良くなっていますよ!
まだ乗り味はそこまでいいとは感じていませんが、全体的にはいいと思う」
2日目のレースを終えた後、「合ってくれたら、もっと出るはずです」と語っていた通りに、
3日目の準々決勝戦はセッティングが絶妙にフィットして、独走ゴールを決めた。
大会が始まる前、金子はここ数年の状態を総括してこう述べていた。
「去年とかは何とか優勝戦には乗ることができても、そこまでがギリギリでした。
自信を持って優勝を狙っていけるようなところまでエンジンが仕上がった記憶がないんです。
だから、優勝できなくても、何というかあまり悔しくなかったというか。
だって、相手の方が全然いい状態だから、まあ、勝てなくても仕方ないですからね。
でも、自分も同じぐらいに仕上がってくれたら、負けないですよ!その時は勝てますから!」

煮え切らない状態に悩み、苦しむ時間を長く過ごしてきたが、
ようやく、大きく道が開けてきそうなきっかけと手応えを得て今大会を迎えた。
「少し前にキャブの本体部品を交換したら、これは来たな!と感じました。
最近では一番の収穫でしたよ!」
その手応えは本物だった。
今回はエンジンパワーで大きくライバルに水を開けられていない。
3日目は自らレースを先導して、後続を大きく引き離したが、
これまでの噴き切らないマシンだったら、あそこまで独走はできない。
締めて、抑えて、何とかしのいでのゴールではなく、力強い機動が圧勝につながった。
「その通りですね」と金子はうなずいた。
「苦しんでいる間にスタートは良くなってくれた。
スタートが良くなってくれたからこそ、エンジンは完全に良くない時でもそれなりの成績を残せたんです。
あと乗り方も変えました。
これまで自分は力で抑え込む乗り方をしていましたが、最近の滑りやすいタイヤでそれをやるとだめなんです。
なるべくタイヤに負担を掛けないように柔らかく乗る。それが今のタイヤにはいいんです」
エンジンも自身もすべてがバージョンアップ。
今回の金子は、間違いなくダークホース以上の存在だ。
(淡路 哲雄)

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