【報知提供】鈴木圭一郎、今年初のSG制覇へ、MVP奪還へ。さあ、舞い上がれよ!カルマ!!

川口

SSトライアル戦3連勝で挑んだ4回戦は悩ましい半乾きの走路に翻弄されまくった。
それでも鈴木圭一郎がV取りのフロントランナーである勢力図に大きな変動はない。
「いやあ、スタートを行き切れなかったこともありますが、道中は怖かったです。
周りを見すぎましたし、下の水気も見過ぎて難しいレースでしたね。
状態をおさらいすると、結果的に2回戦の状態が一番良かったのかもしれませんね。
滑ったわりには時計(3秒310)も出ましたし、シリンダーはその時のものに戻します。
タイヤは初日の物が一番良かったですね。
あとはシリンダーを戻して、自分の中の"勝負リング"に交換して本番を待ちたいです」

枠番選択は青山のあとだった。
「青山さんが先に1枠を取ったので、4枠にしました。
今回は久しぶりに1枠を取ろうかなあと思っていたんですが、そういう時に限って残っていないんですねえ(苦笑い)。でも、4枠は自分が一番好きな枠ですし、うん、もちろんいいイメージがあります」
鈴木は慎重派である。
万一のミスを常に考慮して、それを回避すべく作戦、引き出しを用意する。
だから、0メートルオープン戦の枠番は、遅れた時のリスクヘッジとして左右に行き場を探せるセンター付近を求めたがる。
しかし、エンジンが納得のレベルに仕上がり、自信を持ってVを狙える、意識する時は、
そのチャンスが最もふくらむ最インを欲する。
つまり、今回はその状態になると判断していいことになる。

今回は新妻の存在も大きい。
過酷な毎日に気持ちが張り詰めすぎることが過去に何度もあったが、
「今回は(吉川)マキさんがそばにいましたからね。楽しく働けましたし、いつもみたいにいやなプレッシャーもないんです。それは良かったですね!」
写真をごらんください。「おねが~いします!圭さん、勝ってくださ~い!」と奥さんから手を合わせられて、
幸せと自信いっぱいのこの表情を!

状態よし、タイヤよし、枠よし、労働環境よし。
16年に続いて、2度目の大みそかチャンピオンへ。
新郎こと、圭一郎の視界と未来は明るく開け切っている。

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