【報知提供】課題だったスタート改善で一発大駆け（新井恵匠）

探求熱心な男が、ひょんなところで最高のお宝を発見した。
準々決勝戦８Ｒを２番手から抜け出した新井恵匠がハッピーすぎる表情で教えてくれた。
「自分はスタートを課題に練習と研究を続けていたんです。ちょっと前に有吉辰也さんからアドバイスとヒントをもらったりしていろいろ試していました。
そして、つい最近、クラッチのワイヤーのきつさ、緩さを気にしながら切ったら...。まじで、切れるようになりましたあ～。もう、すごく切れています」
その言葉は思い込みじゃなかった。
朝のスタート練習では連日に渡って強烈な飛び出しを披露しまくっていた。
あとは実戦でその切れをどう再現することができるかというところまで行き着いた。
予選道中では枠が遠かったり、なかなか条件は合わなかったが、確かにここ最近にはないダッシュはかいま見せた。
そして、ようやく準々決勝戦で３枠に収まり、ついに好スタートを発動した。
「いやあ、やっぱり切れは良くなっている！これは楽しみすぎですよ！準決勝戦はアオペー（青山周平）のとなり外がいいなあ～」とテンションは高まりまくっていた。
そして、抽選では２枠を手にした。
青山のすぐ外という第一希望は叶わなかったが、２枠は申し分ないポジションといえる。
もともと、先頭に立っての独走展開は得意な男だけに、インで突っ張って、前に競り出る流れなら、ケータ師匠の一発大駆けは十分ありです。