K-mix杯 GII ウィナーズカップ 展望

浜松オートのG2ウィナーズカップは、30日から開幕する。地元勢はS2鈴木圭一郎、SGオートレースGPを制した伊藤信夫らオール浜松の態勢で迎え撃つ。外来勢は昨年覇者・有吉辰也、グランドスラマーの中村雅人、高橋貢と強敵ぞろい。豪華な顔ぶれが、遠州の地で熱い戦いを繰り広げる。

地元グレード戦で強さ際立つ鈴木圭一郎が中心
8月に完全Vを飾った地元に戻る鈴木圭一郎が中心だ。16年から3度のSGを含む5年連続7度の優勝と、地元グレード戦は強さが際立つ。今年もG1で2度優勝して6割超の勝率をマークと安定感は抜群。2年ぶり2度目の大会優勝に向けて、不安要素は見当たらない。

伊藤信夫、木村武之ら強力地元勢も臨戦態勢
他の地元勢も強力布陣だ。伊藤信夫は13年ぶり5度目のSG優勝で完全復活を遂げた。99年に3秒284の日本記録を出した遠州のスピードキングから目が離せない。木村武之は川口キューポラ杯、伊勢崎ムーンライトCCでG1連続優出中と臨戦過程がいい。29期の佐藤貴也と金子大輔は、伊勢崎SGオートGPで優出した。エンジンのベースは悪くなく、直近の山陽特別G1プレミアムカップでマシンを立て直せば好勝負できる。

外来勢では走路相性の良い中村雅人が強敵
外来勢では、当地G1ゴールデンレースで大会4連覇した中村雅人が強敵だ。走路相性の良さを生かしてさばき巧者ぶりを発揮する。大会連覇を狙う有吉辰也は、スタートが決まるかが勝敗の鍵となる。進化を続ける佐藤摩弥は、タイヤの跳ねを軽減させて持ち味の速攻を繰り出す。底力を発揮する絶対王者・高橋貢、当地G1で2度優勝の佐々木啓も争覇圏内に入る。巻き返しを図る森且行、地元の女子レーサー岡谷美由紀の動きにも注目したい。