オッズパークPRESENTS SG第29回オートレースグランプリ 展望

SG第29回オートレースグランプリが8月10日から15日まで、群馬県・伊勢崎オートレース場で行われる。例年通りナイターで開催される。

全国ランクS級1位の青山周平（40＝伊勢崎）が、大会4連覇に向けて圧倒的なパワーで突き進む。鈴木圭一郎と黒川京介を含めた「3強」を中心に、全国トップレベルのメンバーが集結。真夏の夜空の下で6日間の上州決戦が開幕する。

SG18冠最強・青山が地元で4連覇へノンストップ

4大会連続6度目の制覇に照準を合わせる青山周平が、地元SG戦で本格化モードに入る。青山は今年2月の全日本選抜オートレースを6戦全勝で勝ち取って、史上4人目となるSGダブルグランドスラムを成し遂げた。続く3月の特別GI共同通信社杯プレミアムカップでも、貫禄の走りで5連勝の完全優勝を決めた。4月の川口オールスター・オートレース優勝戦では先制から必勝パターンを作ったが、SG初優出の佐藤励にゴール直前でまさかの逆転劇を許した。今年2度目のSGタイトル獲得を目標に、最強戦士はプレッシャーを感じながら気持ちを引き締めて勝負に挑む。

最大ライバル・圭一郎SGグランドスラムを視野

青山にとって最大のライバルとなる鈴木圭一郎も、決戦を控えて準備を進める。今年は2度のGI戦を制している鈴木。しかし25年の前半戦は、数々の新記録を更新した昨年に比較すると不本意なシーズンになっている。13年のデビュー当初から注目を集めた才能は言うまでもない。SGグランドスラムを視野に入れて、評判の整備力でマシンを完調に仕上げる。

台頭著しいグレード5連続V黒川〝3強〟入り

若手の台頭が目覚ましい中で、その代表格となる黒川京介の快進撃が続いている。昨年の日本選手権オートレースで念願のSG初制覇を飾った黒川は、近況も戦力がさらにアップ。今年すでに12度目の優勝（うちGI戦1度、GII戦5度）を決めるなど絶好調。超ハイペースで勝ち星を量産している。SG日本選手権には出場権利がなく（前回の優勝戦でフライング）、この大会への意気込みは強い。自慢のダッシュ力を駆使して青山、鈴木とのV争いを演出する。

レジェンド高橋貢、4強狙う佐藤励、女子NO.1佐藤摩弥ら続々

伊勢崎のレジェンド高橋貢、悲願のSG初制覇を狙う早川清太郎、混戦の突破力に定評ある川口の中村雅人、女子NO.1の佐藤摩弥、若手有望株の佐藤励、スター軍団25期トリオの永井大介、若井友和、森且行、全国屈指のスタート力を生かす浜松の鈴木宏和、レース巧者の金子大輔、勝負強い佐藤貴也、実績は十分の木村武之と伊藤信夫、西日本地区のエースで飯塚所属の荒尾聡、速攻派の篠原睦、山陽S級の松尾啓史らもベスト8入りを目指す。

潜在能力の高い浜松36期生の栗原佳祐、地元ファンの声援を浴びる新井日和を筆頭に松尾彩、西翔子の女子選手もシリーズを盛り上げてくれそう。