オッズパークpresents SG第44回オールスター・オートレース 展望

SG第44回オールスターオートレースが4月24日～29日の6日間、埼玉県・川口オートレース場で開催される。

昨年覇者の青山周平（40＝伊勢崎）が、大会2連覇に照準を合わせる。全国NO.1のスピードを誇る鈴木圭一郎と、地元戦となる若手の黒川京介もV候補に挙げられる。ファン投票で選ばれたメンバーによる、夢の競演が開幕する。

シリーズ連覇へ青山が本格化モードでノンストップ

圧倒的なパワーで活躍を続ける青山周平が、シリーズ連覇に向けて始動する。青山は今年2月の全日本選抜オートレースで、通算18度目のSGタイトルを獲得（6連勝のパーフェクトV）。史上4人目となるSGダブルグランドスラムを成し遂げた。先月の特別GI共同通信社杯プレミアムカップでも、貫禄の走りで5連勝の完全優勝を飾った。本格化モードに入った最強戦士は、集中力を高めてノンストップで駆け抜ける。

歴史塗り替え続けてきた鈴木圭一郎が復調の兆し

青山のライバルとなる鈴木圭一郎も、決戦を控えて着々と準備を進める。昨年の鈴木は数々の新記録を樹立。オートレース業界の歴史を塗り替えた。SG連続優勝が期待された今年2月の全日本選抜オートレースは、3日目のフライングで失権。4日目（2着）を終えて参加解除する残念な結果に終わった。青山との直接対決となった特別GI共同通信社杯プレミアムカップ優勝戦では、僅差の2着に敗れて無念の表情を見せていた。

しかし、直後の山陽GI令和グランドチャンピオンカップ優勝戦で、その青山に対してリベンジに成功。待ちに待った25年初優勝を決めて、復調の兆しは出てきた。評判の整備力でマシンを完調に仕上げて反撃を開始する。

地元の声援を背に黒川がダッシュ力で2強に対抗

若手代表格の黒川京介にも注目が集まる。黒川は、近況も抜群のダッシュ力で勝利を積み重ねている。新ランクでは2期ぶりに青山、鈴木に続く「ナンバー3」に返り咲いた。スピード比べなら2強に対して負けていない。今月のGI令和グランドチャンピオンカップ準決勝戦で落車（他落）したが、最終日は圧勝して周囲の不安を払拭した。昨年の日本選手権で待望のSG初制覇を果たした若手スターは、地元ファンの声援を背にしてプレッシャーを感じながら2度目の栄冠にチャレンジする。

巧者中村雅人、女子トップ佐藤摩弥、ファン1位森且行ら強豪続々

レース巧者の中村雅人、女子トップ選手の佐藤摩弥、将来を嘱望される佐藤励、25期を代表する永井大介、若井友和、ファン投票1位に推された森且行、伊勢崎のレジェンド高橋貢、攻撃力を生かす早川清太郎、大舞台でも常に見せ場を作っている浜松の鈴木宏和と金子大輔、勝負強い佐藤貴也、実力派の木村武之と伊藤信夫、飯塚2枚看板の荒尾聡と有吉辰也、山陽の松尾啓史、丹村飛竜らも存在感をアピールする。

女子選手の小椋華恋、新井日和、田崎萌、高橋絵莉子、西翔子、松尾彩、36期の栗原佳祐、オールスター初出場となる37期の浅倉樹良、森下輝、福岡鷹も旋風を巻き起こす。