日本選手権オートレース 展望

浜松

実力日本一に輝くのはだれか。伝統のSG第49回日本選手権は11月1日から5日まで浜松オートレース場で行われる。トップ選手が激しい戦いを繰り広げる中で、「記録ハンター」の異名を取る鈴木圭一郎(22=浜松)が、V最有力候補だ。今年のオールスターで、4大会連続SG制覇の偉業を達成。安定感は群を抜いている。今年絶好調のダブルグランドスラマー永井大介(40=川口)、絶対王者・高橋貢(46=伊勢崎)らも虎視眈々(たんたん)と優勝を狙っている。
鈴木圭一郎の勢いは増すばかりだ。10月9日に優勝戦が行われたGⅠ山陽スピード王決定戦で、4回目のGⅠ優勝を飾った。7月のオールスターではSG4大会連続優勝の快挙。優勝戦では枠順選択1位で8枠を選択し、ファンを驚かせた。オート界の常識を次々に打ち破る規格外の選手だ。
どのレース場でもどんな天候でも、しっかりとマシンを仕上げ優勝を勝ち取る。GⅠ・SG最年少V、デビュー後最短SG制覇など、数々の記録を達成してきた。2期連続でS級1位に君臨しており、2017年日本選手権でも、誰もが認める主役を務める。
待ったをかけるのが、永井大介だ。2016年のグレードレース優勝は、特別G1プレミアムカップのみ。ダブルグランドスラマーにとっては、やや物足りない成績だが、今年に入り徐々に復調。G1ゴールデンレース、G2川口記念、G1日刊スポーツキューポラ杯、特別G1プレミアムカップを制覇。ゴールデンレースでは、鈴木圭一郎と死闘を演じ優勝した。
高橋貢は46歳を迎えたが、年齢を感じさせない活躍ぶり。ケガから復調した中村雅人もV候補の1人だ。青山周平、浦田信輔らも、確実に優勝戦線に絡んでくる。

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