3月の船橋特別GⅠプレミアムCで落車して以来の実戦で厳しい戦いが予想された森だったが、逆境を見事にはねのけて準決11Rを2着で走破。08年9月の伊勢崎オートGP以来、通算3回目のSG優出を決めて「珍しく抽選運が良くて(準決で)2枠を取れたのが大きかった」と笑顔がこぼ
れた。荒尾のFにより仕切り直しとなった2回目のスタートで1コーナー先制も、最後は高橋貢の逆転を許してしまい「ラスト1周が悔しい。自分の方が伸びていたから」と反省。それでも、今シリーズの課題だった腰周りは「3日目から良くなった」。集中力を高めて調整に臨んだのがプラスに作用した様子だ。
4月に船橋支部から同期の永井ら実力者が川口へ移籍してきたことも刺激になっている森。「スタートを切らないと勝てない。ファンに選んでもらったSGだし、車券に絡めるよう頑張る」と初のオールスター優勝戦も準決と同様、無欲で駆け抜ける。