中村雅人が3年ぶりグレードレース制覇「(前回は)覚えてないです」/飯塚

飯塚

中村雅人が後続を封じ大会初Vを飾った(撮影:黒川裕司)

優勝戦が8周回0メートルオープンで行われ、中村雅人(43=川口)が荒尾聡の追走を振り切り、完全Vを決めた。GIIは通算6度目で、オーバルチャンピオンカップは初優勝。

2着は荒尾聡、3着には有吉辰也が入った。

グレードレース制覇は21年10月のGIIウィナーズカップ以来で、中村は「(前回は)覚えていないですね。うまくかみ合えば取れるのかなと思いました。(日本選手権に)悪くない状態で臨めるのはいいことだと思います」と久々の喜びをかみしめた。

スタートで2番車の有吉辰也が飛び出したが、1周2コーナーで外にふくらみ、そこに4番車の荒尾と1番車の中村が差して入る。インを先に回った中村が立て直した有吉と1周3コーナーで併せる形になり、中村がさばき切って先頭に立った。その後は2番手に入った荒尾が迫っても隙を与えない立ち回り。8周回を守り切って優勝を決めた。

「スタートは2番(有吉)が早かったね。行かれるのはいつものことだけど、うまく開いたので(インから)入れた。(2番とは)引くに引けない場面なので。あとはあの(イン)コースを走って抜かれたら仕方ないと思っていた。後ろの音はずっと聞こえていた。(雨の)2日目のセットからほんの少しだけ(整備を)やった。エンジンは良かった」。

中村の次走は川口SG日本選手権(10月30日~11月4日)。2度目の選手権制覇に向けて、オート界屈指のさばき巧者が弾みを付けた。

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