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【報知提供】エンジンとタイヤが程よく折り合った岩見貴史が3連勝をマーク
2004年に29期生としてデビューしてから、ちょうど20年。
岩見貴史は、絶妙に確実にていねいに毎年自己ベストを更新するかのようにスキルアップを果たして、そしてついに年末の大舞台すらその視野に入るまでに昇段してきた。
選手として、人間として、いよいよ完全本格化のシーズンに突入したような充実ぶりを、今の岩見は堂々と示しまくっている。
今シリーズの予選ラウンドも激しく盛り上げた。
初日こそ7着に沈んだが、2日目からはエンジンとタイヤが程よく折り合って3連勝をマーク。
本人のパーソナルキャラと同じように、晴れでも雨でも快活でアグレッシブな動きを披露しまくった。
「まさか、この自分がSGで3連勝できるようになるなんて...。最近は急に雨が降り出しても対応できるようになってきましたし、まあ自分も鍛えられたということですね!だって、同期はみんなやばいもん。金子(大輔)君もセータロー(早川)もタカヤ(佐藤)も、み~んな勝っても、負けても怒っている人ばかりだから(苦笑い)。そりゃあ、鍛えられちゃいますよね(笑い)」
同期の盟友たちだけじゃない。
進境目覚ましい後輩たちからの強烈な突き上げもまた岩見の原動力と化している。
「飯塚にも本当に伸びてきた若手がどんどん出てきましたからね!キョースケ(中村)やマサヤ(長田)に福岡鷹もいる。他場の新人も今回の大会に何人か出てきていますし、やっぱりそこは刺激になっちゃいますよね。彼らが1級車に乗り替わった瞬間にやられるのはマジでいやですからね!後輩たちから『あの面倒くせ~やつ』と思われるような存在になっていたいですよね~!」
これまで積み上げてきたものを、このセミファイナルですべて吐き出して、満願回答を手にしてベスト8入りが叶えば、夢にまでみたスーパースター王座決定戦への初参戦もリアルな話題になってくる。
「いやあ、乗りてえっすよ、エスエス!!でも、これが厳しい~!難しい~!だってまだやったことがないので、そのやり方がわからないんです。一度でもやれたら理解できるんでしょうけれど、そこだけは金子君も教えてくれないんです(笑い)。ただ、これまで同期たちに強引に引っ張っていってもらって、今の自分があります。あと、マスコミのみなさんも自分をこうして取り上げてくれて、そういうのもすごく励みになっています。自分、出たがりだから(笑い)」
もう、ファンもライバルたちも誰も驚いたりしない。
2024年の岩見貴史が自身4度目のSGファイナリストとなり、初めて年末決戦への出場チケットを鷲摑んだとしても。
「あっ、自分って大器晩成だったんですね!誰も言ってくれないんで、今、やっと気づきましたよ!わははははっ」
誰よりもでっかい笑い声を響かせて岩見は吠えた。
じゃあ岩見さん、改めて言います。
そう岩見貴史は、29期生最強の大器晩成男ザンス~。
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