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小椋華恋が初のGII制覇「まさか優勝できると思ってなかった」/川口
最終日、12Rで優勝戦が0、10メートルのハンデ戦、8周回(4100メートル)で争われ、小椋華恋(25=川口)が単独の0ハンから逃げ切って優勝。通算2度目、グレードレースは初優出でGII初Vを飾った。2着は松尾啓史、3着は佐藤摩弥。1番人気に推された佐藤励は5着に敗れた。
ニューヒロイン小椋華恋が圧倒的なスピード戦でグレードレース初ファイナルにして、見事GII初Vを成し遂げた。試走は3秒29。黒川京介、佐藤励の3秒28にわずかに及ばなかったが、歴戦の強豪にかなり接近した好試走タイム。レースでも試走通りにいい動きで逃げ展開を作ると、佐藤摩、黒川といった地元の先輩たちが2番手に入っても全く追いつけない。最終的には山陽の松尾が2番手を奪って小椋に迫ろうとするが、ペースが大きく衰えることはなく、大きなリードをそのままキープして8周回を逃げ切った。
「まさか優勝できると思ってなかった。レース前、お客さんの声に勇気をもらえました。ありがとうございました」とまずは声援をくれた地元の川口のファンに感謝した。
「初の8周戦はやっぱり不安がすごく大きかった。でもエンジンとタイヤが良くて落ち着いて臨めた。試走3秒29も出ているとは思わなかった。スタートもすごく良かったです。後ろは何もわからなかったが、すぐ後ろにいると思って、1人での練習走行くらいの気持ちで走った」と気持ちを落ち着かせて大逃げ展開に持ち込んだことが勝因の1つだった。
「エンジンは本当にずっと年始あたりから良くて、今回も初日の段階でセッティング出ていてほとんど触らずで。初乗りのタイヤも良かった。まだまだ人間的には課題ばかり。今節は成績もちゃんと出せて楽しい5日間でした。まだまだ足りない部分があるので、自分自身がもっと結果が出せる選手になれるよう頑張りたい」と抱負を述べた。
レース後、朗報が届いた。小椋の弟、ロードレーサーの小椋藍が「2024MotoGP 第6戦カタルーニャGP Moto2決勝」で優勝したことを知らされた。
「弟がモトGPで優勝。同じタイミングでレースが行われて後から聞いてすごくうれしいです」。
小椋兄弟がロードレースとオートレースの舞台でそれぞれ優勝を飾った2024年5月26日は、小椋家にとってこれからもずっと思い出に残ることだろう。
小椋の次走予定は6月16日からの飯塚普通開催。GII初制覇の勢いで次走予定の飯塚遠征でも強烈なスピードを見せてくれるはずだ。
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