スーパースターガールズ王座決定戦は激戦ムード
スーパースターフェスタ2023の初日10Rで、毎年恒例のスーパースターガールズ王座決定戦が行われる。昨年チャンピオンで女子No.1レーサーの佐藤摩弥は、メインのスーパースタートライアル戦に出場予定。実力は拮抗していて激戦ムードが漂う。予選を勝ち抜いた女子選手8名が、5代目女王の座を争う。
【出場予定選手】新井日和、田崎萌、藤本梨恵、松尾彩、西翔子、金田悠伽、高橋絵莉子、本田仁恵。(選手名は得点順)
新井日和(20=伊勢崎)
群馬県出身。35期生。全国ランクA級10位。次世代を担うオートレース界の女子アイドル。昨年は年間37勝をマークして、優秀新人選手賞に選ばれた。今年は4月のSGオールスター3日目に落車負傷した影響で、思うような走りができなかった。それでもSG戦で勝利を挙げるなど、潜在能力の高さをアピールした。伸び盛りの新戦力は、多くのファンが見守るスタンドを沸かせる。
田崎萌(30=伊勢崎)
埼玉県出身。33期生。全国ランクA級153位。20年のスーパースターガールズ王座決定戦で、2代目女王に輝いた。派手さはないが、全体的なバランスが取れている好素材。学生時代に剣道で培った身体能力を生かして、今後さらなるレベルアップを図る。昨年は、決定戦で3着と健闘した。3年ぶりに女王の座を奪還できるか。
藤本梨恵(40=伊勢崎)
埼玉県出身。32期生。全国ランクA級209位。13年にプロボクサーから転身して、選手デビューを果たした。近況は好不調の波があり、やや低迷している状況。それでも、マシンが折り合ったときの決定力は十分。キャリアから考えると、そろそろ勲章が欲しい。勝負強さを生かして、後輩女子レーサーに対し意地をみせたいところだ。
松尾彩(35=山陽)
福岡県出身。34期生。全国ランクA級38位。西日本地区を代表する女子レーサー。これまで優勝はないが、実戦を積み重ねて着実に成長している。今年はSG戦で白星を挙げるなど、大きなステージでも活躍が目立つ。選手になる前は、自動車メーカーに勤務していた経験もある。アクセル全開で、女子戦のファイナルに立ち向かう。
西翔子(29=浜松)
京都府出身。35期生。全国ランクA級151位。スピード面に関しては、女子選手の中でもトップクラス。伊勢崎33期生の高橋絵莉子とは、元同僚で親交が深い。今年は素質が開花して、ここまで2度の優勝を決めている。モトクロス出身でポテンシャルは高く、今後が楽しみな逸材。シリーズ初出場の勢いに乗って頂点を目指す。
金田悠伽(29=浜松)
静岡県出身。33期生。全国ランクA級91位。20年9月の練習中に負傷して、8カ月以上の長期欠場から復帰。その後は不振が続いたが、今年4月には、待望のデビュー初優勝を飾った。SGオールスターでは、2勝を挙げて準決勝戦に進出。飯塚G2オーバルCCでグレード初優出を果たすなど、23年は充実したシーズンとなった。度胸満点の走りで勝利へ突き進む。
高橋絵莉子(27=伊勢崎)
埼玉県出身。33期生。全国ランクA級178位。モトクロスの経験者で、スタート力が最大の武器。昨年の決定戦では、優勝した佐藤摩弥に先着を許したが堂々の2着に入った。ここにきて、戦力が急激にアップ。近況は天候を問わず、安定した結果を残している。今回は女王の座に輝く大チャンス。本番では、持ち味の攻撃力を発揮する。
本田仁恵(24=川口)
栃木県出身。34期生。全国ランクA級179位。今年は落車事故に巻き込まれるシーンも多く、なかなかリズムに乗れなかった。小学校から実業団まで、剣道に打ち込んだスポーツウーマン。一昨年のガールズ王座決定戦では、優勝した片野利沙と激闘を演じて惜しくも2着だった。女王の座に向けて、地元代表として再チャレンジする。