G1初Vの黒川京介「抜群のスタート切れた」/山陽

山陽

G1初制覇の黒川京介(左)。先輩の若井友和(右)と喜びを分かち合う(撮影・木村重成)

黒川京介(21=川口)が8周回を逃げ切ってG1初制覇を飾った。追い上げた佐藤貴也が2着に入り、3着は佐々木啓。 「抜群のスタートが切れた。エンジンがいいし持っていく感じもあった」大きな勝因に今節、切れに切れていたスタートを挙げた。見た目には8周回ぶっちぎりの先頭も、本人によると「道中で(後続車の)エンジン音が途中で大きく聞こえたりしたから、(勝てるという)確信を持てるまではいかなくて。最後の3~4角でようやく、よし! と思いました。スタートで空回りしなかったのが大きい。自分が走りたいところがうまく食いついたんでしょうね」。アクセルグリップを開け開けで走る黒川の走りたいコースを、いい感じで走れたのも大きかった。直前の川口G1開設記念を制した若井友和もレース後、祝福に訪れたことですぐに即席のツーショット撮影会に。「地元川口での湿走路は、大したことなかったし、若井さん始め、先輩の方々から湿走路の走り方と乗り方をアドバイスいただけたのが大きかった」と多くの助言をもらい、それが実を結んだことを感謝した。「今後の課題は車の使い方。車の向きとかをもっと上手にできたら。来年はスーパースター王座決定戦トライアルに乗れるように頑張りたい」。今年はわずかにポイントが及ばず地元の大一番、SS王座決定戦TR出場がかなわなかっただけに、20年こそは大みそか頂上決戦に残ることができるよう、精進していくつもりだ。 なお人気に推された鈴木圭一郎は6着。「フロントタイヤは逃げるし、アクセルグリップを開けると操縦不能になる。それでも前にいければ何とかなったかもしれないけど、スタートで空回りしてしまったので」と残念そうにレースを振り返った。

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