ＳＧ日本選手権 展望

オートレースのSG第50回日本選手権は31日、川口オート場で開幕する。トップクラス96人が優勝賞金1700万円を懸けて、熱いバトルを繰り広げる。10月浜松のSG全日本選抜を完全Vで大会3連覇を達成した鈴木圭一郎（24＝浜松）が中心だ。打倒S1に燃える実力者たちの動きにも注目だ。

快進撃を続けるS1鈴木圭一郎をめぐる争いだ。10月浜松のSG全日本選抜は完全Vで自身初となる同一SG3連覇を達成した。冷静なさばきを心掛けて精神的に成長がみられる。近180日間のデータは7割超えの単勝率、8割超えの2連対率、9割超の複勝率で他を圧倒している。スタート、さばき、湿走路ともに不安材料はない。マシンは高いレベルにあるので、優勝戦線の主役を務めるのは間違いない。
永井大介は浜松の全日本選抜で優出こそ逃したが、動きは悪くなかった。直近の地元で新品クランクに交換し、スピードアップを図った。スタートのカマシ、速攻からの抜け出し、先頭に立ってからの抜かせない巧技を繰り出して鈴木に対抗する。
今年のSGを制覇した佐藤貴也と青山周平には、スタート一撃から逃げ切るだけのスピードがある。近況は佐藤の状態の良さが目立つ。グランドスラマーの中村雅人と高橋貢はともに今年SG優出3回。安定感がありマシンを仕上げてくると侮れない。木村武之は後半までパワーが持続しない症状の克服が課題。浦田信輔と荒尾聡の飯塚勢は近況の成績がひと息なので、どこまでマシンを立て直してくるか動きに注目したい。