ＳＧ全日本選抜 展望

SG「第32回全日本選抜オートレース」は10月4日から5日間、浜松オートレース場で開催される。トップクラスの96人が参戦して優勝賞金1300万円を懸け、激しいバトルが行われる。全国ランク1位の地元鈴木圭一郎が大会連覇を達成するかが大きな焦点になる。

今年のSG3大会はそれぞれ優勝者が違っている。1月「全日本選抜」は鈴木圭一郎、4月「オールスター」は佐藤貴也、8月「オートGP」は青山周平が制している。中でも主役の座は鈴木だ。今年は年頭の「全日本選抜」を制し、「オートGP」では3着。SGでの安定した成績は他の追随を許さない。強烈なスピードと類い希なる整備力を発揮してV最短だ。 対抗するのは同じ浜松所属の佐藤。「オールスター」でSG初V。その後もG2「川口記念」制覇など安定して上位に食い込むだけに得意の速攻さく裂に期待したい。
復調急なのが木村武之。9月特別G1「プレミアムC」を5連勝で完全V。エンジンが仕上がれば、もちろん好走が期待できる。青山は「オートGP」Vを含めて「全日本選抜」「オールスター」と今年のSG全てで優出中だ。強スタートが決まれば押し切りも十分ある。 快速発揮なら永井大介、混戦なら金子大輔や高橋貢のSGウイナーが怖い存在だ。速攻タイプの荒尾聡も近況ひと息ながら底力は互角。早川清太郎、篠原睦、新井恵匠といったSG初Vを狙う面々や中村雅人、浦田信輔といったさばき巧者の台頭にも注目したい。