【報知提供】今年はエンジンに向き合う時間が増えた佐藤貴也「立て直せればチャンスはある。雨ならさらにいい」

川口

シビアでタフでえぐい4度のトライアルラウンドを戦い抜いて、オートレース界最高のエンターテイナーが2023年の年間ベスト8に居残った。

2018年オールスター以来となる自身2度目のSG制覇へざわつかせる名人が今年最後のレースにエントリーする。

初戦から2着、5着、3着と来て、最終4回戦はどうにか、なんとか、必死に4番手のポジションをキープして、こん身サバイバルに成功した。

「う~ん、初戦や3回戦はすごくいい状態でしたね。レース足があって乗り味もいい。かなり状態に満足していましたが、2回戦や4回戦はエンジンがかなり重くなってしまい、そうなると足の良さが消えてしまうんですよね。

実は4回戦を走る前までは、今年のスーパースター王座決定戦はいつもより楽だぜ~!なんてみんなに言いふらしていたんですが、全然そうじゃなかった(苦笑い)。レースの後、すぐに下回り作業の準備に入りましたからね!」

そう!ここです!2023年のタカヤが一番変わったところはとにかくエンジンと向き合う時間が以前とは比べものにならないほど、劇的に増えたことだろう。

ちょうど1年前だった。最後の出場権利ゲットのチャンスだった日本選手権で敗れ、レギュラーメンバーだったスーパースター王座決定戦戦士16人に自身の名を残せなかった。それがあまりに悔しかったのだろう。

「えっと、2023年はちょっと一度ぐらいは本気で整備に取り組もうかなと思っているんですけれど、どうですかね?そこまでエンジンをやらないで、乗る腕でここまで戦ってきましたが、そろそろそれも限界に来たのかなと思うんですよね。まあ、選手になって一度ぐらいは整備をやりまくる年があってもいいような。そんな気がするんです」

あえて、エンジンに依存せず、自身のライディングテクに頼って、当時の佐藤は一流レーサーの座を手にした。

しかし、時代はパーツ戦争。多くのトップ級が部品代に多額の設備投資を行い、チューンナップをもくろんでいる。その流れに彼は飛び込んでいった。

その成果は、出た。

「はい、やっぱりエンジンをやりまくった今年は安定し続けましたからね。車券に絡む率はものすごく高くなりましたし、優出することも多くなりましたからね」

そして、男は再び、約束の場へと帰ってきた。

2023年スーパースター王座決定戦。

さあ、展開の鍵を握る究極のジョーカーは、どんなレースを披露してくれるのだろうか。

「エンジンを立て直せればチャンスはあるんじゃないですかね。雨ならさらにいい」と一発どんでん返しショーを匂わせている。

「去年のスーパースター王座決定戦は見る側でしたが、やっぱり自分が出ないと面白くないですからね」というフレーズは今年何度も聞いた。

整備に熱を入れ続けた今年最後の集大成レースを存分に楽しんでこい!タカヤ!

(淡路 哲雄)

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