オッズパークPRESENTS SG第27回オートレースグランプリ 展望

SG第27回オートレースグランプリが、8月10～15日まで群馬・伊勢崎オートレース場で開催される。6日間の戦いは、今年もナイターで行われる。地元シリーズとなる全国ランク1位の青山周平（38＝伊勢崎）と、同2位の鈴木圭一郎（28＝浜松）の「2強」が優勝候補。全国屈指のトップレーサーに成長した女王、佐藤摩弥の動向にも注目したい。

青山周平地元SGでは負けられない

前回覇者の青山周平が、地元SG戦に向けて準備を進める。今年は2度のグレードレースで優勝したが、昨年11月の日本選手権以来、SGタイトルから遠ざかっている。

4月の飯塚オールスターでは、ライバルの鈴木圭一郎に目の前でSG3連続Vを決められる屈辱を味わった。5月に新走路となった伊勢崎バンクでは、3度の優勝を飾った。ホームの青山にとっては大きなアドバンテージ。何度も同じ相手には負けられない。No.1のプライドを胸にリベンジを誓う。

鈴木圭一郎狙うSGグランドスラム

鈴木圭一郎の動きも本格化する。昨年末のスーパースター王座決定戦を制し（16年以来6年ぶり）、今年2月の浜松全日本選抜と4月の飯塚オールスターで優勝。見事にSG3連続Vを達成した。自身2度目となるSG4連続V＆待望のSGグランドスラムに向けて、マシンを完調に仕上げる。

佐藤摩弥は女子初SG制覇へ舞台整った

佐藤摩弥は、あらゆる分野の「女子史上初」となる記録を樹立してきた。今では全国屈指のトップレーサーにまで成長した。2月の浜松全日本選抜で優出4着。SG連続優出を決めた4月の飯塚オールスターは、優出2着と大健闘。女子選手初となるSG制覇の快挙へ、あと一歩のところまで迫った。

そして、7月の日刊スポーツ・キューポラ杯で女子初となるGIタイトルを獲得。夢のSG制覇に向けて舞台は整った。優勝候補の一角として、堂々と決戦に立ち向かう。

SG初制覇目指す早川清太郎ら多士済々

伊勢崎のレジェンド高橋貢、悲願のSG初制覇を目指す早川清太郎、川口の加賀谷建明（S級3位）、グランドスラマー中村雅人と永井大介、若手ホープ黒川京介、浜松の佐藤貴也、木村武之、伊藤信夫、金子大輔、鈴木宏和、エース荒尾聡を筆頭に有吉辰也、篠原睦、中村杏亮、長田稚也の飯塚勢、山陽の松尾啓史、丹村飛竜らも上位争いに浮上する。

若手の活躍にも期待したい。川口の佐藤励、伊勢崎の女子レーサー新井日和の35期コンビ、さらにSG初出場となる浜松36期新人の栗原佳祐も楽しみな存在。真夏の夜空に花火を打ち上げるのは、いったい誰なのか。白熱した上州決戦が幕を開ける。