タイヤが跳ねてしまってゴツゴツして、駄目だった。自分のアクセルグリップで突っ込むと跳ねる。スタート切ったら締めるしかないな、と思いました。スタートしかない。スタート集中して行ければ、とりあえず抜かれたらしょうがない、と。もうプチパニックですよ（笑い）。跳ねるしどうしていいか分からない。抜かれたくない気持ちだけで、荒々しいレースになったのが、残念というか、申し訳ない。その点は引っかかりますが、優勝できたので。車券を買って頂いたファンの皆さんに、期待に応えられる走りができたかな。最後、（鈴木圭一郎選手に）差されるかと思ったら差されなかったし。うれしいけど...。今までの中で一番必死だった。
　２０２０年は年初めから調子良くて。（主力勢の１０メートル後ろから戦う）スーパーハンデに置かれたりと、それは選手として冥利（みょうり）なことなので。スーパーハンデで戦えたことが生きている部分もある。毎走、毎走、成長できるように心掛けてはいます。同期、先輩、後輩のサポートで支えてもらっている。それしかない。昔は整備なり走りなり、粗削りな部分があった。走路で失敗はしてはいけないんですけど、そういうミスを繰り返さないよう、先輩方のやり方を見て勉強しています。
　しっかりしないといけないな、きょうみたいなレースはなるべくしてはいけないな、と。去年の優勝はちょっとだけスピードは出たかなと思ったんですけど、今年も去年よりもちょっとずつ早くなっていると思ったが、最後の最後に...。でも優勝できて良かったとは思います。この５日間はめちゃくちゃ長かった。今までのＳＳ開催の中でも長かった。あれ、まだ初日？　まだ２日目なの、とか。でも出られることのありがたみを感じて頑張ろうと思って走りました