約5ヶ月間にも及ぶ基本走行訓練も手旗によるスタートからの走行となり、ここで一旦区切りをつけ、第2段階の応用走行へと訓練が移ってゆきました。
応用走行は、実際のレースに対応するよう「2車並列走行」・「3車並列走行」・「全車接近走行」・「外側からの追い抜き」・「内側からの追い抜き」・「切り返し」の順番に走法を会得してゆきます。
2車並列走行では、内側の者は外に膨らまないようコーナーを回り、外の者は内側に競りかけるように走ります。
3車並列走行は、内外共に2車並列走行と同じですが、間に挟まれた者は、内に寄ることも、外に膨れることもぜずに内外と同じペースで走行しなければなりません。
全車接近走行は、2車並列走行・3車並列走行の仕上げで、先頭車のペースに併せ全車前後左右の間隔を維持し一団となって走行してゆきます。
外側からの追い抜きは、直線から突っ込みにかけて内側の者に競りかけ、コーナーで抜き去ります。
内側からの追い抜きは、突っ込みで外側の者に車を併せコーナーに入り、外側に膨らまないように抜いてゆかなければなりません。また、抜き去った後も立ち上がりで外側の者の進路に入らないようにしなければいけません。
切り返しは、コーナーの立ち上がりで内側の者が外側に向かう時にタイミング良く内側に入り込むようにしてゆきます。
これらの課題を全てクリアしてゆき、いよいよ模擬レースへと移ってゆくのです。 |