【報知提供】ホームコースで初のSG制覇を狙う長田稚也「エンジンのベースは本当にいい!」

飯塚

連勝は、3つで止まった。
でも、勢いと進化は全く止まらない。止まるわけがない。
ストップ高で鋭伸しまくっている。
地元飯塚の天才ボーイ、長田稚也が初のSG制覇をホームコースで実現すべく、綿密に戦闘準備を整えている。
4日目の最終予選は6着に伸び悩んだが、その表情に一切の曇りはなかった。

「今回は全体的に良くなかったですね。
ヘッド周りを調整したんですが、ちょっと合っていませんでした。
でも、エンジンのベースは本当にいいですからね!」

昨年は強烈なブレークイヤーとなった。
年末にはスーパースター王座決定戦へ駒を進め、
23歳のスーパープロスペクトは頂上決戦のムード、激闘を存分に体験した。
勝利することはできなかったが、かけがえのない経験をとことん味わった。
最強レベルのシリーズを戦い終えたあと、彼は力を込めて言った。

「またSSに続けて出たい。出ないわけにはいきません」と。

今年は1月のシルクカップで優勝戦進出を果たしたが、
その後は周囲と自分自身が抱く絶大な期待に沿うような数字を弾き出すことはできなかった。
しかし、今大会は久しぶりにうなっている。
その理由は明白だ。

「はい、やっぱり地元では動きます。自分のロッカーは全然違います。
今年は遠征がすごく多くて、飯塚に戻ることが少なくて、
なかなかエンジンを仕上げ切ることができていませんでした。
アウェーでボコボコにされちゃいましたが、ホームなら違いますよ。
今度は自分がやり返す番ですよ!飯塚は違います!」

実兄の恭徳は負傷のため、今大会は無念の欠場となった。

「だから、自分がやります!二人分やってやりますよ!
今までのSGで、これほどいい状態で準決勝戦を迎えることができたことはなかったですからね!
地元で期待してくれるみなさんの期待に何とか応えたいです!」

2019年にデビューした当時は、
あか抜け切れない素朴感が全開のカントリー少年だった。
取材をしていても素直でどこか頼りなさげな雰囲気だったが、
レーサーとして一気に成長を遂げると、彼は同時に人間力も格段に増してきた。
とにかく飲み込みが早く、圧倒的に理解力が高く、この男の頭はとにかく切れる。
理路整然と話し、パンチあるフレーズも随所に織り込み、
話を聞くのが最も楽しい選手である。
彼が策士でクレバーな男であることに、なぜ当時から気づけなかったのか。
ちょっと自分が恥ずかしい。

「まあ、ぼくはあまりしゃべるのが得意じゃなかったからじゃないですかね。だから気づかれなかったんじゃないでしょうか」

選手としても、人間としても、たった数年で全くの別人となった。
いま、この男がSGタイトルを手にしても、もう誰も驚かない。
チャンピオンになる準備と用意はもう整っている。完璧なまでに。

(淡路 哲雄)

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